伝統と地方文化– category –
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「松花堂弁当」は絵の具箱から生まれた懐石料理
お弁当といえばキャラ弁や愛妻弁当、幕の内弁当など多様な種類があります。実はお弁当の代名詞といえば「松花堂弁当」といわれます。 松花堂弁当は、中に十字形の仕切りがあり、縁の高いかぶせ蓋のある弁当箱を用いた弁当のことを言います。 松花堂弁当と... -
樹木伐採時の「木霊鎮め」の神事とは?
「木霊鎮め」とは、樹木伐採の際に、神仏に感謝の意を表し、また、樹木や森林の霊を慰めるために行われる神事のことです。現在も行われる木霊鎮めの作法や由来を調べてみました。 -
御神木は神様の依代であり古代アニミズムの象徴
「御神木の画像をスマホの待ち受け画面に設定すると幸運になる」という都市伝説が流行っているようですが日本各地には「御神木」と呼ばれる巨樹や老樹が神社や寺院などにありますが、なぜこれほどまでに地域に敬われ崇拝されているのでしょうか? -
拍手の意味は神様を尊び、招くこと
古代日本では、拍手は神々を招き入れるための儀式として行われることが一般的でした。神々を迎え入れることで、豊穣や平和、幸福を願い、神々の加護を受けることが期待されていました。このような文化は、現代の日本においても拍手をする習慣は暮らしの中に息づいています。その意味と由来を調べてみました。 -
神社で御神酒が奉納される理由
御神酒は、神道における神事の一環として奉納されます。神社によっては、毎日の祭儀で御酒を供える場合もありますし、特別な祭りの際にのみ御神酒を供える場合もありますが・・・ -
歌舞伎役者に熱狂!江戸時代の推し活
「推し活」は現代に始まったことではなく、江戸時代には歌舞伎役者や浮世絵師に多くのファンが活動していました。彼らの活動費用は? いちばん推された役者は誰か? 江戸時代と現代の「推し活」を比較すると・・・ -
仏教精神の真髄を味わう奥深き「精進料理」の由来
健康は食習慣の改善からと話題になると、決まって注目されるのは日本に昔からある「精進料理」です。 「精進」という言葉には、 一つのことに精神を集中して励むことや、一生懸命に努力することという意味があり、なんだか厳しい修行のイメージがあります。日夜雑念を去り、仏道修行に専心する僧のための料理・・・と言えますが実はもっと深い意味があるのです。 -
少年愛は和文化なのか?
戦国武将は小姓を愛し、僧侶は稚児を愛でると、事実は定かではありませんが、少年愛は和文化と言えるのか? -
お葬式のしきたりと和の作法(3)
お葬式に伴う風習として、お布施や香典などお金にまつわるものがあります。人付き合いが希薄になってきている風潮の現代では、金額に迷うことも多いようです。お葬式自体も最近は業者任せになっていることがほとんどで、病院から葬儀会社に連絡が行って、... -
女人禁制と女の穢れの関係
今は山ガールで賑わう富士山も江戸時代までは女人禁制でした。今でも女人禁制の山があり、お祭りのしきたりなどが残っている地域があります。女性差別の古い風習に捕らわれてはいけないと声を荒げる人々もいるようですが、日本の歴史を振り返ると女性の天... -
お葬式のしきたりと和の作法(2)
お葬式の準備が整うと、最初にお通夜が行われます。親類縁者、知人友人、仕事の関係者などに連絡がいき、参列できる人のみが急いでやってこられます。最近では場所や費用、手間などの理由で、お葬式が全て終わって落ち着いた段階で、連絡だけしておくとい... -
お葬式のしきたりと和の作法(1)
人間は生まれてから死ぬまでの間に、多くの儀式を経験します。冠婚葬祭はその代表的なものですが、なかでも「慶事と弔事が重なるときは、弔事を優先しろ」といわれるくらい、死者を弔い、冥福を祈ることを重要と考えてきました。 死者を弔うにあたっては、... -
手締め、清めの塩、鬼門、普遍的な縁起担ぎの由来
普通に生活をしていると、それが縁起担ぎの行為であると知らずに行っている習わしがたくさんあります。例えば手締めなどがそうです。お祝いの席で景気づけにおこなっていたり、場を締めるためにおこなっているように思いますが、これも古代の宗教的な慣習... -
婚約の顔合わせの儀式、結納とは?
結納とは、結婚に先立って新郎となる男性の側の家が、新婦となる女性の家に贈り物をする顔合わせの儀式です。 これは、結婚を「家と家との結びつき」としたうえで、結婚は「他家の娘を自家に迎えるものである」とする発想のうえにたつ行事です。 嫁を迎え...