伝統と地方文化– category –
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子供の成長を感謝する七五三の本当の意味
毎年、2月15日に七五三の行事が行なわれます。これはその年に満三歳か満七歳になった女の子と、満五歳になった男の子の成長を祝うもの。 七、五、三の年齢の子供は、両親に連れられて氏神様とよばれる地域の守り神に参拝します。現在では、女の子は三歳の... -
子供に餅を背負わせて祝福する初誕生日祝い
子供が満一歳の誕生日を迎えたときの初誕生の祝いは、現在もひろく行なわれています。この行事は、満で年齢を数えるようになった明治時代以後に広がったものです。 誕生日を祝いごととして、贈り物を贈り合う習慣は本来はキリスト教の考えにもとづく西洋の... -
お宮参りは、氏神様への誕生の報告
現在、男児は生後32日目、女児は生後33日目に、お宮参りを行ないます。それは子供と母と父方の祖母が、「氏神様」とよばれる地域の守り神に参拝する伝統的な風習です。 お宮参りの行事は、神道の家では欠かせないものですが、神道かどうかに関係なくどの家... -
お七夜とは、赤ちゃんをお祝いする最初の日
お七夜は、子供が誕生した後に、いちばん最初に行なわれるお祝い事です。このころになると、出産を終えた母親の体調も安定してくることから、行われるようになりました。現在でも、妻の実家などの家族と近い親戚が、お七夜に集まり、御馳走を食べる行事が... -
戌の日の安産祈願「帯祝い」の由来
現在でも、妊娠五か月目の「戊の日の帯祝い」がひろく行なわれています。 この儀式は、「着帯式」ともよばれれ、帯祝いの日に、妊婦は胎児の無事な成長と安産を祈願して腹帯を巻きます。このときに巻く腹帯は「岩田帯」とよばれます。 【なぜ戌の日に行わ... -
家相でわかる快適な住居
現在でも、家相を気にする人は多い。家の設計にあたって、細かいところまで気を配ってよい家相の家をつくろうとする人もいます。その反対に、家相にまったく無頓着な人も多い。せっかく自分の生活の拠点となる住居なのですから、気持ちよく過ごしたいもの... -
日本のタブー(禁忌)
日本には、日常生活で「これをやってはならなどというタブー(禁忌)が多くみられます。昔からの日本の慣習として伝わってきているものには、それなりの理由があります。生活の知恵からもたらされた、暮らしのタブーを考えてみましょう。 【祖先が伝えてき... -
鬼門と裏鬼門
ひと昔前までは、家の片隅に塩を盛る習慣がありましたが、最近ではあまり見なくなりました。これは鬼門対策の一つなのですが、なぜこのような風習が生まれたのでしょうか? 【鬼門は、不幸が訪れる方角】 家相などの考えのなかに、北東の方角を鬼門とする... -
年の暮れの贈り物。失われた先人たちの気持ちとお歳暮の風習
夏はお中元、冬はお歳暮というのが日本人に恒例の贈り物の風習です。現代では上司やお得意先に贈り物を贈る風習も意味が変わってきたようで、本当にお世話になった限られた人しか贈らないようになってきています。 本来は年の暮れを表す言葉として「歳暮」... -
人気のおせち料理には、大切に受け継がれた匠の魂がある
忙しい現代の日本の家庭では、昔のように一家総出でおせち料理を作るというシーンもほとんど見られなくなりました。今では百貨店や料亭や高級ホテルが用意する「おせち料理」の通販が人気で、11月下旬にはほとんど予約で売り切れてしまうといいます。 核家... -
家を建てるときに行う日本の風習「地鎮祭」「棟上式」
日本は古くから八百万の神に対する信仰が根付いています。だから家や建物を新築する際には、その土地に宿る神々の許しを請い、末永く守ってもらえるように祈願する祈祷を行います。そんな家の建築にまつわる風習を解説します。 【何の目的があって地鎮祭を... -
「ハレ」と「ケ」~普段の日と特別な日を使い分けた先人の知恵に込められた意味
昔から日本人は、ふだんどおりの日常生活を送る日を「ケ(裏)」の日と呼びました。 これに対して、神社の祭礼やお寺の法会、正月や節句、お盆などの年中行事、冠婚葬祭を行う日を「ハレ(晴れ)」の日として、単調になりがちな生活に変化とケジメをつけて... -
盆踊り~祖先を供養するための霊を癒やすダンス
お盆の時期になると、全国の至る所で盆踊りが行われます。もともとは、年に一度、文字通りお盆のときに、先祖の霊がこの世に戻ってきたのを供養するために踊ることを意味します。 【盆踊りの起源】 盆踊りの原型は、鎌倉時代、時宗の開祖、一遍上人が広め... -
土用の丑の日に秘められたユニークな意味
絶滅危惧種に登録されて間もない鰻は、日本人にとって欠かせない食材です。四季の環境変化が大きい日本人は、季節の変わり目に体調を崩したりしないように、滋養強壮の栄養価の高い鰻を食べる習慣があります。それが土用の丑の日に鰻を食べる習慣ですが、...