「濡れ衣・胡散臭い・ほぞをかむ」疑惑や迷いを表現する日本語の語源

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普通に社会生活を営んでいると、対人関係において様々な疑念や疑惑にさらされることになります。
ただその気持ちをストレートに表現してしまうと、よけいに角が立ってしまいます。
日本語はそんな気持ちをやんわりと表現する言葉がたくさんあります。
今回は濡れ衣・胡散臭い・ほぞをかむという言葉について語源を調べてみました。

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濡れ衣とは浮気のことを意味する言葉だった

半沢直樹のような社会派ドラマや愛憎ドロドロの人間ドラマによく使われそうな言葉ですが「濡れ衣」というと、現在では「無実の罪をこうむる」の意味で使われているが、もともとは、もっぱら「事実無根の浮名や噂」という意味で使われていました。

語源ははっきりとはしないが『後撰集正義』に、娘の美しさをねたんだ継母が、漁師の恋人がいると父親に嘘をつき、濡れた衣を娘の部屋に隠しておいた。
策略にひっかかって怒った父親が娘を殺してしまうという話がのっていて、これに由来するのではないかという説があります。
また、実の無い(無実)を、蓑のない(衣が雨に濡れる)にかけたものではないかともいわれています。

「胡散(うさん)くさい」の「胡」異民族という意味を持つ言葉

刑事ドラマのセリフでよく使われそうな言葉。
なんとなくあやしいという意味で、「あいつうさんくさいヤシだ」「どうもその話はうさんくさい」などと使われる「うさんくさい」は、漢字では「胡散くさい」と書かれます。

この言葉の語源は、中国語の「胡散」に日本語の「くさい」が付けられたもの。
「胡散」の「胡」はうわべをぼやかす、いい加減な、筋の通らない、などの意味があり、「胡散」は怪しく疑わしいこと。

「胡乱なヤツ」などと使われる「胡乱」と同じような意味をもっています。
ところで「胡」には、でたらめなどの意味の他にも、ひげ、えびすなどの意味もあります。
えびすは、中国北方や西方に住む遊牧人のこと。
その昔、中国の人たちはこのえびすのたび重なる襲撃におびえ、恐れていた。万里の長城はその襲撃に備えて造られた。
「胡」は、このえびすをはじめとした外国をさげすんでよんだ言葉です。
ちなみに、「胡淑」「胡瓜」「胡麻」などは、この「胡」でとれた産物ということからつくられた言葉です。

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