冬至にカボチャを食べると風邪を引かない~日本の迷信~

冬至にカボチャを食べると風邪を引かない
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最初のカボチャは甘くなかった?

カボチャと言えばハロウィンをイメージしてしまいますが、収穫時期から3か月寝かせた甘みを増したカボチャが、12月の冬至前にスーパーにたくさん並ぶようになります。

日本にカボチャが入ってきたのは、1542年(天文11年)にポルトガル人が種子島に漂着した際、鉄砲と共にカンボジアから持ち込まれた物が伝わったとされています。「カボチャ」の名前は、その「カンボジア」が訛ったものとする説が有力です。

しかし最初にやってきたのは東洋カボチャと言われる品種で、栄養価は高いが甘くないから料理としてはあまり浸透しませんでした。

私たちがよく食べているのは、西洋カボチャで甘い食感から、昭和40年ごろに一気に広まりました。カボチャと言えば西洋カボチャを連想する人が圧倒的に多いでしょう。

昔からの食習慣を受け継いでいる家庭では、冬至の日にはカボチャ料理が定番です。「冬至=カボチャ料理」という図式は、古くから継承されてきた日本らしい食習慣の一つです。

食糧事情が悪い時代ならではの言い伝え

「冬至の日にカボチャ料理を食べると風邪を引かない」と言われるようになったのは、栄養素が豊富なカボチャに、昔の日本人が気づいていたためです。

冬至は、夜が一年で一番長い日で、本格的な冬の季節が訪れたことを意味する日。昔は作物も育たない厳しい季節です。

カボチャを食べることが奨励されたのは、ビタミンAとCの栄養素が豊富に含まれているからです。
この日にカボチャを食べて、野菜不足に陥りがちなこれからの時期を乗り切ろうという意味があります。

冬至に食べる食材として、数ある野菜の中からカボチャが選ばれたのは、栄養価が高いのに加えて、冬の間に保存がきくからです。
そして、料理方法も様々で、焼いても良し、煮ても良し、スープにしても良し、すりつぶしてスイーツにしても良し、万能食材といえます。

また、冬至を過ぎると寒さの影響でカボチャが傷み出すので、栄養素の高い野菜を大事にしなさいという意味合いもあったかもしれません。

さらに冬至の日にはゆず湯に入ることも習慣になっています。
ゆず湯には体を温める効果があり、カボチャを食べることと併せて、冬の健康維持の一日として位置づけられていきました。

栄養素の高い食べ物があまりなかった時代ならではの言い伝えです。

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