風習としきたり– category –
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訪問先の玄関前で恥をかかない訪問時の作法(2)
到着は「ちょっと遅れて」がちょうどいいと思います。訪問する際は「時間厳守がいちばん」と思ってはいませんか?仕事であればそれでいいと思います。儀礼的な訪問も相手によっては、仕事の1部だと言えなくもないですが、相手の勤務先に訪問するのと相手の... -
訪問時の作法(1)お伺いする前の常識
社会人になると会社の上司や同僚、または取引先の方などのお宅に訪問する機会があるかもしれません。どんなに親しい間柄であっても、最低限の作法は意識して伺いたいものです。そんなに堅苦しく考える必要は無いのですが、相手が気分を害することのないよ... -
神様にお供え物をする際の儀式が礼儀作法になった
日本語の由来を知りたいと思えば、漢字などの文字の変遷を見ていくと、よくわかります。礼儀作法の「礼」は、旧字体では「祀」と書きます。「示」は神様を表わし、「豆」は神様にお供え物をするときの台のこと、その上の「曲」はお供え物のこととされてい... -
「遠慮」とは相手の心の向こう側までも配慮すること
日本人はどんなに親しい間柄でも「遠慮」することがよくあります。奥ゆかしさを感じる表現ですが、何かを断る際にも「遠慮」という言葉で遠回しに意思表示する際に使ったりしています。海外の人から見ると、日本人の遠慮という行為は理解しにくいようです... -
葬儀の出棺と精進落とし
近年まで告別式直後に、会葬者の会食が行なわれていました。これは故人との別れの宴会とされるもので、「出立ちの膳」や「出立ちの飯」とよばれていました。 しかし現在では出棺のあとではなく、遺族が火葬場での行事を終えて帰ってきたところで会食が行な... -
葬儀と告別式の意味
告別式は、故人の関係者をひろく招いて、故人との最後の別れを惜しむ公的な儀式です。 現在では、「告別式」が「葬儀」や「葬式」と混同されるようになっていてよくわからずに参列している人もいるようです。 「葬儀」は仏葬だけで行なわれる行事で、故人... -
計報に接したときの会葬者の心得とマナー
遺族は末期の水を終えたあとで、親族や故人のごく親しい友人に故人の逝去を知らせます。この知らせを、計報という。 計報はたいてい、予告なしにくるもの。この計報を受けた場合はただちに、すべてに優先するかたちで故人を哀悼するための誠意ある行動をと... -
通夜の準備と北枕の意味
臨終を迎えて末期の水のあと、死者の遺体を清めて通夜の準備を行ないます。現在では、このあたりの作業を葬儀社に行なってもらうことが多いので遺族が遺体を触ることはありません。 遺体は、丁寧にぬるま湯で体を洗う「湯潅(ゆかん)」を行なったのちに、... -
末期の水と葬儀の心
葬儀は、遺族が死者に対する感謝の気持ちをあらわすための行事です。 それは自分の父母もしくは夫や妻、祖父母から受けた恩を思い、死者がやすらかに眠ることを祈るものです。 中には死者をよくまつらないと崇られるとか、盛大な葬式を行なわないと死者が... -
古稀から百賀まで。これからの長寿大国日本
日本には、60歳の還暦のほかに、多くの長寿の祝いがあります。医療の発達した現在では、60歳以上の寿命をもっ者が多くなりました。だから60歳で年寄り扱いされるのを嫌がる人も多い。 そのためにこれからは、70歳を祝う「古稀」以降の長寿祝いがさかんにな... -
端午の節句の由来は女性の休養日だった
男の子の節句であるこどもの日は、いつ頃から設定されたかご存じでしょうか?実は江戸時代にはすでに五月五日は、男の子を祝福する日として認知されていました。三月三日に女の子、五月五日には男の子の『無事な成長を祝う』のが本来の意味です。しかし現... -
婚約の顔合わせの儀式、結納とは?
結納とは、結婚に先立って新郎となる男性の側の家が、新婦となる女性の家に贈り物をする顔合わせの儀式です。 これは、結婚を「家と家との結びつき」としたうえで、結婚は「他家の娘を自家に迎えるものである」とする発想のうえにたつ行事です。 嫁を迎え... -
仲人とは、結婚保証人の役割を担い、生涯に渡る二人の相談役
近年まで、結婚式に仲人は欠かせないとされていました。仲人とは、式の場で男女のなかだちをつとめる年長の夫婦のことです。 見合い結婚の場合には、相性の合いそうな二人を引き合わせた夫婦が仲人になります。仲人は、見合いのときは「世話人」、結納では... -
干支が一巡すると行う還暦祝いの由来
現在でも多くの家で、還暦の祝いが行なわれています。それは満60歳の誕生日を特別の日として、満60歳を迎えた人の子供や孫たちがあつまって長寿を祝福する行事。 還暦は、自分の生まれた年と同じ干支の年を再び迎えたことを祝うものです。前に記したように...