風習としきたり– category –
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江戸の町人文化に学ぶ、自然のおかげ、人様のおかげの精神
会社や職場で働くことは、その機関の歯車のひとつとなって、ただ精一杯無心に業務を全うすればいい。上辺だけの最低限のつき合いで、対人関係の摩擦を避けてドライに人生を歩むことが現代流と、ただお金のため、自分自身の欲求を満たすためだけに働くこと... -
贈り物の起源は、神様への捧げ物だった。いつまでも敬う心を忘れずに
感謝やお悔やみなど、その方への気持ちを形に表わしたものが贈り物です。贈り物はもともと、神様への捧げ物でした。それがやがて、お中元、お歳暮というように、お世話になった方に贈るようになったのです。 収穫物を神様にお供えし、感謝の気持ちが贈り物... -
「どうぞ」「ありがとう」「失礼します」の三つがよい人間関係の要
人間関係を円滑にする作法の基本は、相手を敬う姿勢と意識に尽きます。しかし日本人は、そういう気持ちを直接言葉で伝えることが苦手です。もし良好な人間関係を築きたい、誰からも好まれるような人になりたいと思うなら、敬う気持ちを言葉に表すことが必... -
日本に伝わる行儀作法の三原則
今の社会では大人も子供も常識がない、行儀がなっていない、という声をよく耳にします。でもそう言っている大人たちは、果たして行儀作法ができているだろうか?また行儀作法を他人や子供に伝えているだろうか? 昔は社会生活から日常生活に至るまでの行儀... -
和の作法「訪問先の部屋に通された時の振る舞い方」
訪問先の玄関を上がったら、部屋に通されるまでの振る舞い方も大切です。親しい間柄でも、そうでなくても、もし相手がご家族とお住まいなら、知らないうちに見られて品定めをされているかもしれません。気を抜かずに、とはいえリラックスして対応しましょ... -
お葬式のしきたりと和の作法(3)
お葬式に伴う風習として、お布施や香典などお金にまつわるものがあります。人付き合いが希薄になってきている風潮の現代では、金額に迷うことも多いようです。お葬式自体も最近は業者任せになっていることがほとんどで、病院から葬儀会社に連絡が行って、... -
女人禁制と女の穢れの関係
今は山ガールで賑わう富士山も江戸時代までは女人禁制でした。今でも女人禁制の山があり、お祭りのしきたりなどが残っている地域があります。女性差別の古い風習に捕らわれてはいけないと声を荒げる人々もいるようですが、日本の歴史を振り返ると女性の天... -
お葬式のしきたりと和の作法(2)
お葬式の準備が整うと、最初にお通夜が行われます。親類縁者、知人友人、仕事の関係者などに連絡がいき、参列できる人のみが急いでやってこられます。最近では場所や費用、手間などの理由で、お葬式が全て終わって落ち着いた段階で、連絡だけしておくとい... -
お葬式のしきたりと和の作法(1)
人間は生まれてから死ぬまでの間に、多くの儀式を経験します。冠婚葬祭はその代表的なものですが、なかでも「慶事と弔事が重なるときは、弔事を優先しろ」といわれるくらい、死者を弔い、冥福を祈ることを重要と考えてきました。 死者を弔うにあたっては、... -
手土産の選び方と渡し方の作法
相手のお宅に訪問するのに、手ぶらで行くというのも気持ちが落ち着かないものです。ちょっとしたものでいいので、手土産を持って行く方がいいかもしれません。一般的に手土産は、お菓子やお酒など<消えてしまうもの>がいいと言われています。訪問先の相... -
人付き合いの作法。他人の領域を侵さない「腹五分のおつき合い」とは?
他の地方の人から見ると関西人は、他人の領域にずかずかと入ってくると言われますが、実はそうではありません。昔から貴族文化が発展していた京都、商業が盛んであった大阪、宗教文化の拠点であった奈良など、関西人は人と人との交流には特に気を遣ってい... -
手締め、清めの塩、鬼門、普遍的な縁起担ぎの由来
普通に生活をしていると、それが縁起担ぎの行為であると知らずに行っている習わしがたくさんあります。例えば手締めなどがそうです。お祝いの席で景気づけにおこなっていたり、場を締めるためにおこなっているように思いますが、これも古代の宗教的な慣習... -
身近な神様と願掛けの作法
人は何かの節目に立つとき、最後は神頼みとばかりに願掛けをおこないます。近所の神社へお百度参りをしたり、ダルマや招き猫を側に置いて、来たるべき福を待ち望んだり、絵馬に願いを書いて境内に祀ったり、つねに神様と共にあると考える日本人ならではの... -
日本の縁担ぎの風習の由来
結婚や就職など何か人生の転機となる日は、できるだけ良い日を選ぼうとするのはいつの時代でも同じです。例えば大安を選んだり、仏滅を避けたりなどです。それらは化学的な根拠のないものですが、昔から日本人はこの縁担ぎの風習を大切に受け継いできまし...