日本語と語源– category –
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努力は必ず報われる!人の行動を表現した言葉の由来「しゃかり・一生懸命・辛抱」
人間の心のありようを表現した言葉の由来をたどっていくと、仏教に由来する言葉がたくさんあります。人が精神的な象徴に頼らざるを得ない動物であることを、思い知らされます。 「しゃかりき」は釈迦力と書く 立志伝中の人物が、苦労のほどを語るに「しゃ... -
雨に関係する日本語の由来 「稲妻」 「五月晴れ」 「時雨」 「梅雨」
雨といえば六月から七月半ばまで続く、雨量の多くなる「梅雨」という言葉がすぐに浮かびます。さらに夏から秋にかけては、入道雲から飛び出す「稲妻」も雨を伴う自然現象です。また旧暦で考えると、なぜその漢字があてられたのかが納得できる言葉がありま... -
食事や料理で使う言葉「ごちそうさま」「コツ」の語源
食事、料理中に無意識に使う言葉には、調べてみると意外な由来があるものです。「ごちそうさま」を漢字で書くと「ご馳走様」ですが、食事はゆっくり食べるのがいいのになぜ「走る」という文字が使われているのでしょうか? また何かを行うときの要点を意味... -
魚へんのつく漢字「鰹」「鰯」の由来
料理に欠かせない魚といえば、鰹と鰯。どちらも焼き魚や刺身や煮付けだけでなく、和食に欠かせない旨みを引き出す「だし」を採る際には不可欠な食材です。漢字に注目してみると、なぜ魚へんにこの漢字が組み合わされたのか?その由来を知ると面白い。 堅い... -
「くしゃみ」で死ぬこともある?
ヘックション!とくしゃみをすると「誰かが噂をしているのでは?」と疑うのは現代人。昔の人にとってくしゃみは、とても恐ろしい凶事でした。その理由は・・・ くしゃみの語源は、厄除けの呪文だった 昔の人は、くしゃみに対して、のん気なとらえ方をして... -
風邪(かぜ)の語源は神代にさかのぼる信仰にあった
ちょっと熱っぽい、喉が痛む、咳が止まらないというのは風邪の典型的な症状です。でもたいていは一週間以内には、ほぼ治ってしまいます。現代人にとって風邪は、怖い病気ではありません。しかし昔の人にとっては風邪は、命取りの病気だったのです。 まさに... -
語源の旅「かみなり」雲上のヘヴィーメタリスト
初夏から晩秋にかけて雲行きが怪しくなると鳴り響く「ゴロゴロ」と言う音。雷の音と光の怖さは、万国共通です。そんな自然現象を古代の日本人がそのままにしておくはずがありません。実に様々な表現へと姿を変えて、現代にその恐ろしさが伝えられています... -
派手に生きる
人は華やかなものや、目立つもの、つまり派手なものに憧れを持っています。もしかすると心の中に何かを打ち破りたいという思いが潜んでいるのかもしれません。自分がそうなれないから憧れるのではなく、自分も、そうなりたいから憧れます。 日本の楽器に三... -
「それは結構」・・・曖昧な表現が示す風俗文化は日本人固有の魅力?
欧米民族から見ると、曖昧な風習文化を持つ日本人には理解しがたい部分があると思います。また、その否定とも肯定とも取れる曖昧な表現が多い言葉を持つ風習文化に、日本人の魅力を感じるという外国人もいるようです。日本語には、肯定にも否定にもとれる... -
とことん、ふざける、朝っぱら~人間の動作を比喩して生まれた日本語
言葉の語源に人間の動作や行いを見聞きすることで生まれた日本語があります。言葉の文字だけを見ても、何が由来するのかさっぱりわからないほどですが、実はこんな意味がありました。 日本舞踊から生まれた言葉「とことん」 仲間同士で何か目標に向かって... -
餞、虹、ねこ、おてんば、じゃじゃ馬~動物にちなんだ日本語の由来
日本語の語源をたどっていくと、動物の仕草や様相に例えた言葉がたくさんあります。それらのどの言葉にも、昔の日本人が持つ独特でユニークな感性にあふれています。由来を知ると、当時の日本人の暮らしぶりが垣間見えるような気になってきます。 「餞(は... -
露骨、たわけ者、心中~由来を知って納得する日本語
露骨な表現といいますが、字面をみるとなんだか恐ろしげな感じがしますが、どんな由来があるのでしょう。時代劇など「このたわけ者がっ!」と一喝される場面をよくみますが、「たわけ」ってどういう意味なのでしょう。あまりニュースでは見たくない日本語... -
お漬け物、味噌、田楽~日本の伝統食の由来
日本の風土を生かして昔から様々な調味料や食材のレシピが作られてきました。醤油や味噌がその代表です。最初からあったわけではなく、長い年月をかけて人々の味覚に応えるように発展していきました。 和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺... -
馬鹿、むしゃくしゃ、あかんべい~感情表現の日本語の由来を探る
人を卑下したり、褒めたり、いらいらした気分を表現したり、日本語には微妙な心の表情を映し出す言葉がたくさんあります。どれも共通して言えるのが、ストレートに感情をぶつけるような言葉は使わずに、相手を思いやって言葉を作り出しているのが特長です...