行事と伝説– category –
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祇園祭、夏祭りは厄を祓う「水祭り」である
夏の京都といえば祇園祭です。もともとお祭りと言えば、春と秋に行うのが定番です。それは特に農村部で、稲作と結びついた祭りが中心であるため。だから、夏の祭りの意味合いは、稲作と直接関係の無い厄払いや、魔除け、邪霊送り、虫封じなどが多い。 昔は... -
神々の魂を浄める大松明『那智の火祭り』和歌山県熊野那智大社
熊野那智大社の例大祭で「扇祭り」とも呼ぱる「那智の火祭り」は、毎年7月14日に行なわれます。燃え盛る60キロの重さがある大松明12本が、那智の滝の石段参道を円を描きながら登り降りし、12体の扇神輿を浄める迫力のある神事です。 那智の滝と神武天皇 「... -
狐憑き
日本の怪談の中で、最も知られているのは狐や狸にまつわる怪談です。狐狸という妖怪は、日本固有のものでなく大陸から輸入されたもの。それも1000年以上前から伝わった物とされています。 一般的によく語られるのは「狐憑き」のお話。それだけでもたくさん... -
七夕の由来
少し前までは、七月七日になると笹の枝を買ってきて各家庭で、願い事を書いた短冊を枝にくくりつけたものです。最近では学校や施設の行事として、短冊を集めて飾っているところがあります。子供が立派に育つことを願う気持ちからつくられた七夕は、どのよ... -
初夏の山開きは神様に入山のお許しをもらうための神事
新緑が鮮やかになり、山々が最高潮に美しくなる頃、各地で山開きの行事が行われます。山開きというのは、山の神様に山に入ることを告げて、シーズン中の安全を祈願する神事でもあります。 富士山の山開き 日本一の山であり世界遺産登録もされている富士山... -
民族としての日本人の古代信仰と風習
お寺に行けば僧侶によってお経が読まれ、神社に行けば神主から祝詞が読まれます。お経にはひらがなで書かれたものでは無いので、お経を聞いても普通意味は理解できません。それに大陸から輸入されたものです。しかし祝詞は、もともとが普通の日本語なので... -
京都で最も予約が取れないといわれるお店「草喰なかひがし」~横山由依がはんなり巡る京都いろどり日記
“京都で一番予約のとりにくい店”“日本一のお昼ごはん”と大人気の京都の食通に大切にされている料理店。この店では、調理場になるおくどさんで炊いた白飯とめざし。さらに、〆のおこげも絶品!横山由依はんが「あぁ、日本人でよかった」と実感したという「... -
滋賀県おごと温泉は琵琶湖とともに生きてきた日本独自の文化がある
琵琶湖・大津の温泉といえば「おごと温泉」が有名です。しかし昔から関西では、近隣の歓楽街の印象が強く、家族連れや若者のグループが訪れるような「観光地」ではなかった。しかし、ここ数年にぎわいを取り戻しているという。 その要因は、各旅館が風呂や... -
午前中に売り切れる京都和菓子の名店~横山由依がはんなり巡る京都いろどり日記
寒い冬にはほっこりとする京のお料理。京都には「おくどさん」とよばれる昔ながらの竈で作ることにこだわったお店があります。 おはぎの老舗 今西軒は、なんと午前中には売り切れてしまうというお店。今も昔ながらのおくどさんで3日間かけて小豆を炊き上... -
和菓子の老舗で職人が手ほどき、作った後は舌鼓。大人の和菓子作り体験教室
体験イベントは、いつでも大盛況です。そして京都では、和菓子店での菓子作り体験が人気を集めています。日本人なら一度は本格的な和菓子を、職人さんに教えていただきながら、作ってみたいものです。 ケーキやチョコレート、クッキーなどの洋菓子は、家庭... -
京の台所錦市場~横山由依がはんなり巡る京都いろどり日記
年末は年越しの準備に食材を探す客で賑わう京都人の台所として有名な錦市場。魚・京野菜などの生鮮食材や、乾物・漬物・おばんざいの老舗専門店が錦市場には集まっています。その中でも特に人気の、出汁と卵しか使わない!京だし巻きのお店「田中鶏卵」で... -
自然万物に神様が宿ると考えた日本人独特の宗教観と八百万の神
日本人は古代から現在に至るまで、「神様」の存在をとても広く考えていて、自然万物のあらゆるもの、現象に、すべて何かの役割を持った神様がいるという独特の宗教観を持っています。 時代の間に、様々な宗教が諸外国から輸入され、キリスト教などに代表さ... -
「祭り」と「祭礼」~祭りは365日行われている~
祭りを聞いて想像するのは、賑やかなお囃子やお神輿または賑々しく執り行われる儀式だと思います。でも、ひな祭りとか端午の節句、七夕なども、祭りなのです。お正月もお月見も、冬至の日にカボチャを食べるのも祭りです。節日(季節の変わり目などに祝い... -
お風呂の石鹸では落とせない!ケガレと、お籠りの儀式
お祭りで神に奉仕する人は、当日までの一定期間は心身を清らかにするために「物忌み」をします。 神はケガレを嫌い、清浄であることを好むからです。もしも祭りの奉仕者にケガレがあれば、神は降臨されず、逆に怒りを買い神罰が下ると考えられています。 ...