行事と伝説– category –
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お花見の由来。桜と日本人の深い関わりを知る。
梅の開花時期が過ぎて、桜が開花しはじめると、楽しい気分になる日本人は多い。5分咲きにもなると、あちこちの桜の名所でお花見がさかんに行なわれます。 暖かくなりはじめた時期に、野外にあつまってすわり、身近な仲間と宴会をひらくのは楽しいものです... -
とおりゃんせの歌詞は怖い?
「とおりゃんせ」童謡の「とおりゃんせ」という歌をご存知ですか?そう、あの「とおりゃんせ」です。小さい頃、何気なく口ずさんでいたと思います。 【歌詞『通りゃんせ』】 通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの 細道じゃ 天神さまの 細道じゃ ち... -
厄年は、一生に三度の厄介な年
順風満帆の人生を送ってきた人が、厄年に大病を患ったとか、事故に遭ったとか、不幸に見舞われたといった話をよく聞きます。昔から厄年を危険な年、用心して過ごすべき年と考える人が多いので、厄払いにと神社やお寺でお祓いをしてもらう人が後を絶たない... -
氏神様と鎮守の神々との違い
いまも昔も、人間は困ったことや追い詰められた状態になると、神に助けを求めます。とくに地縁や血縁が大事にされた時代は、一番身近にいるその土地の神様に願いを託しました。それが氏神であり、鎮守の神でした。 【氏神信仰の変遷】 氏神は、その地域の... -
天狗伝説と山の宗教
高慢で威張っている人を『天狗』といいますが、妖怪の『天狗』もいます。『天狗』には、大天狗、小天狗がいることをご存じでしょうか? 大天狗はそ山伏に似た姿で、鼻が高く翼があります。小天狗は、鳥に似て、別名「木の葉天狗」と呼ばれます。 天狗は、... -
お盆と孟蘭盆会の行事は日本独特のもの
7月15日を中心とした祖先供養の時期をお盆といい、現在では旧暦の7月に行う地域と新暦の8月に行う地域があります。今ではすっかり8月15日頃というのが定着し、「お盆=夏休み」ということもあり、本来のお盆の意味が薄れてしまっています。このままでは、... -
幽霊とたたり、恐ろしい死霊や生霊の真実とは?
俗に人は死後、幽霊になって現世を彷徨うといいます。幽霊とは、死後の霊魂のことをいい、色もなく形もないものであり、見ることも探ることもできない存在。「幽」とは、「見てはいけないもの」「見えないもの」を意味する漢字です。 古代から死後の霊魂は... -
山鉾と祇園祭
祇園祭の山鉾には、正式には山と鉾の二通りがある。『鉾』は大型で、屋根の上に鉾柱を高く建て、車で曳きます。鉾柱には榊の枝を結びつけます。中に稚児、囃子方や音頭方が乗っています。 『山』は小型で、昔は人がかついでいました。松を建て、中に人は乗... -
夏祭りの起源となった祇園祭(京都市八坂神社)
全国で行なわれている御輿の渡御も、山車の巡行も、祭り囃子もすべては祇園祭から始まったことです。 7月17日(前祭)と24日(後祭)が中心で、一日の「吉府入り」に始まり、31日の「疫神社夏越の蕨い」まで、連日様々な神事・行事がくり広げられ、京都の7... -
祇園祭、夏祭りは厄を祓う「水祭り」である
夏の京都といえば祇園祭です。もともとお祭りと言えば、春と秋に行うのが定番です。それは特に農村部で、稲作と結びついた祭りが中心であるため。だから、夏の祭りの意味合いは、稲作と直接関係の無い厄払いや、魔除け、邪霊送り、虫封じなどが多い。 昔は... -
神々の魂を浄める大松明『那智の火祭り』和歌山県熊野那智大社
熊野那智大社の例大祭で「扇祭り」とも呼ぱる「那智の火祭り」は、毎年7月14日に行なわれます。燃え盛る60キロの重さがある大松明12本が、那智の滝の石段参道を円を描きながら登り降りし、12体の扇神輿を浄める迫力のある神事です。 【那智の滝と神武天皇... -
狐憑き
日本の怪談の中で、最も知られているのは狐や狸にまつわる怪談です。狐狸という妖怪は、日本固有のものでなく大陸から輸入されたもの。それも1000年以上前から伝わった物とされています。 一般的によく語られるのは「狐憑き」のお話。それだけでもたくさん... -
七夕の由来
少し前までは、七月七日になると笹の枝を買ってきて各家庭で、願い事を書いた短冊を枝にくくりつけたものです。最近では学校や施設の行事として、短冊を集めて飾っているところがあります。子供が立派に育つことを願う気持ちからつくられた七夕は、どのよ... -
初夏の山開きは神様に入山のお許しをもらうための神事
新緑が鮮やかになり、山々が最高潮に美しくなる頃、各地で山開きの行事が行われます。山開きというのは、山の神様に山に入ることを告げて、シーズン中の安全を祈願する神事でもあります。 【富士山の山開き】 日本一の山であり世界遺産登録もされている富...