暦と歳時記– category –
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旧暦カレンダーと月齢で生き方を考える
現在、私たちは新暦を用いて生活していることをご存じでしょうか?最近、旧暦カレンダーが流行しているように日本人が、明治五年(1872年)まで旧暦にもとづいて生活していたことを知る人が増えて来ました。旧暦とは何を意味するのでしょうか? 新暦は太陽... -
二十四節気カレンダーと閏月
私たちが普段利用している新暦カレンダーには、4年に一度の割合で2月を29日とする閏年(うるうどし)がある。これに対して、旧暦カレンダーでは、不定期に閏月(うるうづき)がおかれています。 ちょっと考えると年ごとに日数が変わったりするのは、非効率... -
おせち料理はなぜ重箱に詰めるのか?
お正月、おせち料理が詰められた重箱を開けるのは、とてもワクワクします。おせちは年神様への供え物。詰められた家庭料理には、家族の繁栄を願う気持ちが込められ、縁起の良いいわれや、しきたりがあります。 幸せの宝箱のようなおせちの重箱には、どんな... -
謎解き七夕伝説
近頃は、「七夕」といえばとてもロマンチックな恋愛物語の点ばかりが注目されています。「七夕」にも深~い意味がありますよ。「七夕」はななゆうと書いて「たなばた」と読みますね。これは「棚機(たなはた)」からきています。そして、お盆前の大事な行... -
七夕の由来
少し前までは、七月七日になると笹の枝を買ってきて各家庭で、願い事を書いた短冊を枝にくくりつけたものです。最近では学校や施設の行事として、短冊を集めて飾っているところがあります。子供が立派に育つことを願う気持ちからつくられた七夕は、どのよ... -
江戸時代の庶民の生活環境が原因で生まれた「暑中見舞い」の習慣
今は数が減りましたが7月から8月にかけて送られてくるはがきは「暑中見舞い」です。年賀状と違ってこちらは、ほとんど廃れてきつつある習慣。言い換えるならFacebookやGoogle+などのソーシャルネットワーク上の「暑中見舞い投稿」に置き換えられているって... -
半夏生
水辺を彩るハンゲショウ。葉の半分が白くなり、緑のカンバスに白い絵の具をこぼしたように見えるのはこの時期ならでは。暦でいうと『半夏生(はんげしょう)』。 昼の時間が一年で一番長い夏至から数えて11日目に当たる日。この日は農耕の節目として、農村... -
平安時代、江戸時代に見る衣服の衣替え
衣替えといえば、六月や十月の季節の変わり目に季節にあわせた服に入れ替える生活の行事。最近では、環境の変化もあり、いつ衣替えをすべきか?そのタイミングが難しくなっています。 平安時代の更衣 平安時代の宮中では、四月一日と十月一日に、現在の衣... -
時の記念日
6月10日は時の記念日です。 天智10年4月25日、グレリオ暦では671年6月10日に水時計が設置されたことに由来しています。 斉明天皇時代に日時計が設置されたのが、日本初の時計だそうですが、正確な日が不明のため、天智天皇時代の水時... -
鯉のぼり、鎧兜、かしわ餅・・・端午の節供は本当は女性の節供だった
5月5日は端午の節供です。端午というのは五月に入って最初の午の日とされていました。旧暦の五月五日はちょうど梅雨のさなかです。元は古代の中国で、この日に野に出て薬草を摘み、蓬で人形を作り菖蒲を門に掛け邪気を払ったという記録が残されています... -
本当は梅が本命だったお花見の由来
春の一番の行事はお花見、という人も多いかもしれない。都会でも、田舎でもとかく日本人はお花見が好きですね。お花見といえば、桜ですが、奈良時代ぐらいまでは梅をさしていました。 平安時代から、お花見といえば桜に代わっているようです。現代の桜はソ... -
お彼岸と祖霊信仰の風習
春分の日は昼夜の長さが同じになります。この日には、お墓参りなど仏事を行う人が多い。古来から日本人には「祖先を敬う」という風習が根強くありました。そこに仏教思想が加わって、現在のようなカタチになりました。 仏教伝来以前の古代日本から続いてい... -
春分の日と秋分の日の意味と由来
私たち日本人は、季節感をとても重視しながら暮らしています。特に春夏秋冬の季節の変わり目を大切な節目として考え、心身ともに健康な状態で次の季節に移行できるようにしています。 中でも一番気にするのは、寒い冬から待ち遠しい春になる春分の日と、冬... -
三月三日「ひな祭り」、別名「上巳の節供」の秘話
三月三日の「ひな祭り」は「上巳の節供」ともいわれています。五節供の一つです。 女の子の節供と決められたのは、江戸時代。それよりずっと昔は女の子だけでなく、男の子もいえ、大人も参加していたのです。 源氏物語にも「曲水の宴」として出てきます。 ...