神仏と信仰– category –
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道祖神とは
田舎道を歩いていると小さな祠の中に、小さな石像が祀られていることがあります。祠の中に入っていない場合もありますが、よく見るお地蔵さまと違って形が明瞭でないものが多い。 これらの石像は、道祖神といわれる地域の神様です。 地域と言っても市町村... -
庶民に親しまれるお地蔵さんの由来
夏になると各地域で行われる地蔵盆、どんな小さな集落の道にもあるお地蔵さんの石仏や、お墓やお寺にある六地蔵像、そして子どものころ『かさ地蔵』の昔ぱなしなどに親しんだ私たち日本人にとって、お地蔵さんは身近な存在です。 では、お地蔵さんとは何で... -
「お蚕さま」と「おしらさま」
小学生の頃、学校で蚕(かいこ)を飼った経験は多いのではないでしょうか。 蚕は絹糸の生産には欠かせない昆虫で、昔から日本の生活に密接に関係しており、養蚕(ようさん)の歴史は古事記にも記述があります。 また蚕のマユから採取される絹糸で織られた... -
お稲荷さんはどうして「五穀豊穣」から「商売繁盛」の神様に変わったのか
お稲荷さんと聞いて、一番最初にイメージするのは、たくさん並んだ赤い鳥居ではないでしょうか。 そして狛犬のようににらみを利かすお稲荷さんの姿。 現代の流行では、キツネ様のお告げで音楽活動をしているというメタルダンスユニット『BABYMETAL』が世界... -
聖徳太子が熱中した仏教と、神仏習合の成り立ち
新札になって数年を経た現代、今の1万円札の絵柄が聖徳太子であったことを知る人もだんだん減っているのではないでしょうか。聖徳太子は、今の歴史の教科書でははっきりと実在した人物として紹介されいません。 時代とともに歴史検証が進んで、聖徳太子と... -
仏教の起源と人間の仏陀が超人になった理由
仏教は日本人にとっては、とてもなじみ深い宗教です。 現代では多くの宗派があります。でも、もともとは1つの経典が日本に伝来した時からはじまったはず。 その多くの仏教の宗派の原点は仏陀であることは、誰でも学校で学ぶことです。 しかし、その存在は... -
甦りの聖地、熊野神社と熊野信仰
熊野神社といえば紀伊半島にある熊野本宮や熊野速玉大社、熊野那智大社がすぐに思い出されます。交通インフラの発達した現代においても、三社へお参りするのは結構たいへんです。それだけに到着してお参りしたときの何とも言えない幸せな気持ちは、ここな... -
神明社は各地を明るく照らす「お伊勢さん」
稲荷神社や八幡神社と同様に伊勢神宮の分社も全国にあります。西日本より東日本に多く、「お伊勢さん」と呼ばれて地域の人々に親しまれています。各地の神明社には、天照大神がその地に飛んできたことに由来して神社を創建したという伝承が残っています 神... -
諏訪神社、奇祭と神々の力比べ
6年に一度、御柱と呼ばれる4本の杭を立てる御柱祭が行われる諏訪神社は、その1度見たら忘れられない祭りが印象的です。 諏訪神社の祭神は建御名方神(タケミナカタノカミ)です。 大国主命の子であり、狩猟の神、「山の神」といわれます。ただし、「ミナカ... -
大漁旗を意味する海の神が八幡神社として、武勇の神になった理由
全国的に多い神社といえば、お稲荷さんが1番ですが、次に多い神社は「八幡さま」と親しまれている八幡神社ではないでしょうか。八幡神(はちまんしん やはたのかみ)は、神社では誉田別尊(ほんだわけのみこと)、あるいは諡号(死後の贈り名)の応神天皇... -
最も身近な人生の相談役となる氏神様の種類と由来
伊勢神宮、春日大社など神社と言えば有名なところのほうが御利益はあるといいます。でも1番大切にしなければならいのは、自分が住んでいる地域の氏神様です。つねに身近に存在し、身の回りで見守ってくれている神様こそ、大切にしなければなりません。 お... -
お稲荷さんで親しまれる稲荷神社と秦氏の関係
商売の神様といえばお稲荷さんとして親しまれている稲荷神社です。暮らしと仕事に密接に関係している御利益が期待できるので、全国に点在し、神社の中では1番多い。しかしその起源は、全く違うところにあった。 稲荷神社の発祥は古代豪族、秦氏の守り神だ... -
厄年と日本の神々
人生の善し悪しを左右する縁起の話をする上で欠かせないのが「厄年」の存在です。人間生きていくなかで、ずっと全力疾走はできません。時々休憩を入れて体調を整えないと、大きな事故に繋がりかねません。それを人生の節目とし、厄年というものが考えられ... -
身近な神様と願掛けの作法
人は何かの節目に立つとき、最後は神頼みとばかりに願掛けをおこないます。近所の神社へお百度参りをしたり、ダルマや招き猫を側に置いて、来たるべき福を待ち望んだり、絵馬に願いを書いて境内に祀ったり、つねに神様と共にあると考える日本人ならではの...