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古から人の生活に欠かせない「鶏」は「庭つ鳥」の意味
田舎に行くと朝、どこからともなくコケコッコーの声で目覚めることがあります。そうで無くても日常的に卵を食べたり、卵を使った料理を食べている私たちにとって、鶏は鳩と雀と同じくらい身近な鳥類です。 そんな鶏と日本人の関わりを語源の観点で調べてみ... -
砂糖気のない不味い「大福餅」って?
「大福餅」といえば、甘党の人が目を輝かす、庶民的な和菓子の代表ということになる。じつはこの「大福餅」、もともとは「腹太餅」と呼ばれ、味のほうも砂糖気のない、現在のものとはまったく違った菓子であった。 「腹太餅」は、江戸時代初期につくられた... -
慶事と弔事では包み方が違う贈答品の包装
現在、贈答品を贈る場合は、たいていデパートや商店などで求め、包装から何から、お店のほうで行ってくれることがほとんどです。そのため、贈答品の包装のしかたも忘れられがちですが、包み方としては、慶事と弔事の場合で使い分けるのが正式です。 包み方... -
案山子(かかし)は田んぼの神様
「山田の中の一本足のカカシ」や畑のまん中に、背筋を棒で支えられ、稲穂やトウモロコシの背よりも高くかかげられている案山子。稲が育ち実をつけるようになると、24時間立っているわけにはいかない農家のために、鳥避けの番をしてくれる頼もしい人形です... -
基本は消え物で3千円が目安、仕事に生きる手みやげ術(和洋菓子が定番、袋に工夫)
取引先など仕事相手と会う際に、手みやげを用意したことがある人は多いと思います。手土産が会話のきっかけになり、仕事にもこれからのお付き合いにも良い効果があるかもしれません。ただ、生身の交流が希薄になりがちな現代において、相手との関係や状況... -
初対面乗り切る会話術(緊張は誠実な印象、相手のニーズほめて引き出す)
ビジネスでは、初対面で取引先などに与える印象が、その後の仕事を左右することが少なくありません。一方で初めて会う時は緊張したり、話す内容に悩んだり、苦手と感じる人は多いものです。初対面にどんな準備をし、どう対応をすればよいのか。専門家の言... -
マグロなのになぜ「鉄火丼」「鉄火巻」と「鉄火」と言うのか?
マグロ丼、マグロ巻きと言わずに、どうして「鉄火」という言葉を使っているのでしょうか?「鉄火」と聞くと、焼き入れして真っ赤になった鉄の状態をイメージしますが、その赤い色をマグロの身の色に例えたのでしょうか?そうとも考えられるけど、実は諸説... -
ちょっと問題な行動に関する言葉の語源「しけたつら」「自棄」「うやむや」
人の行動や表情を見て思わず言ってしまう言葉があります。とくに迷惑な行動をする言葉には、意外な由来があるものです。日頃から無意識に使っている言葉も、ちょっと調べてみると面白い。 「しけたつら」 『しけたつら』と言えば「しけた顔するんじゃねえ... -
「羊羹(ようかん)」は熱い吸いもののことだった?
「羊羹」といえば和菓子の羊羹が思い浮かびます。でも現在のような練り羊羹の形になったのは、安土桃山時代になってから。 羊羹のもともとは、中国で作られた「羹(あつもの)」で、ことわざにあるように熱い吸い物の意味になります。 だから羊羹とは、文... -
能、相撲など伝統文化にある「和」の動きで体づくり~すり足、四股、全身鍛える、関節柔らかく、姿勢もきれいになる
日本舞踊や能、相撲など我が国の伝統文化の動きを全身運動としてとらえ健康法に取り入れる動きが広がり始めています。健康維持や体力増強につなげていくだけでなく、美しい立ち姿や所作を身につけることもできるのが特徴。それぞれの専門家に、実践する上... -
教育勅語は遠く近く~道徳教科化が覚ます記憶
朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ…。 昭和の敗戦まで、国民道徳の基本として子どもたちが暗唱を求められた「教育ニ関スル勅語(教育勅語)」の冒頭です。 戦後になっても、かつてはこれの全文をそらんじてみせる人が、世間... -
夫の実家に帰省する時の作法は(手土産、好みを情報収集、挨拶、部屋できちんと)
8月も半ば、夏の帰省の時期がやってきます。夫婦、特に妻にとっては気乗りしない人もいるかもしれません。自分の実家なら気楽に行けるけど、夫の実家となると何年たっても気を使うものです。 手土産は何がいいか、自分の行動があっているのか、失礼はない... -
天狗伝説と山の宗教
高慢で威張っている人を『天狗』といいますが、妖怪の『天狗』もいます。『天狗』には、大天狗、小天狗がいることをご存じでしょうか? 大天狗はそ山伏に似た姿で、鼻が高く翼があります。小天狗は、鳥に似て、別名「木の葉天狗」と呼ばれます。 天狗は、... -
「ハレ」と「ケ」~普段の日と特別な日を使い分けた先人の知恵に込められた意味
昔から日本人は、ふだんどおりの日常生活を送る日を「ケ(裏)」の日と呼びました。 これに対して、神社の祭礼やお寺の法会、正月や節句、お盆などの年中行事、冠婚葬祭を行う日を「ハレ(晴れ)」の日として、単調になりがちな生活に変化とケジメをつけて...