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披露宴は地域に花嫁を紹介するための儀式
現在は、結婚式に続けて披露宴がひらかれる場合が多く、内輪で結婚式をあげたあとに、親戚や友人を大勢招待して大がかりな宴会をひらくことがあたりまえになっています。 この披露宴の由来は、花嫁を地域社会に紹介する農村の行事が元になっています。 農... -
知恵を授かるための女の子の儀式「十三参り」
女の子の成長を祝う重要な行事に、十三参りがあります。これは数え年で13歳になった子供が、旧暦の3月13日に虚空蔵菩薩をまつる寺院に参拝するというもの。 江戸時代にはすでにこの行事は、全国的に広まっていました。しかし現在では、十三参りは虚空蔵菩... -
結婚式の三三九度の意味
日本の伝統的な結婚式は、新郎もしくは新婦の家に親戚縁者を招いて盛大な宴会を開きます。これは家の守り神をまつり、その神に結婚の報告をするという意味があります。 しかし明治時代以後に、神社で夫婦の誓いをたてる神前結婚式がさかんになりました。こ... -
子供の成長を感謝する七五三の本当の意味
毎年、2月15日に七五三の行事が行なわれます。これはその年に満三歳か満七歳になった女の子と、満五歳になった男の子の成長を祝うもの。 七、五、三の年齢の子供は、両親に連れられて氏神様とよばれる地域の守り神に参拝します。現在では、女の子は三歳の... -
子供に餅を背負わせて祝福する初誕生日祝い
子供が満一歳の誕生日を迎えたときの初誕生の祝いは、現在もひろく行なわれています。この行事は、満で年齢を数えるようになった明治時代以後に広がったものです。 誕生日を祝いごととして、贈り物を贈り合う習慣は本来はキリスト教の考えにもとづく西洋の... -
お宮参りは、氏神様への誕生の報告
現在、男児は生後32日目、女児は生後33日目に、お宮参りを行ないます。それは子供と母と父方の祖母が、「氏神様」とよばれる地域の守り神に参拝する伝統的な風習です。 お宮参りの行事は、神道の家では欠かせないものですが、神道かどうかに関係なくどの家... -
お通夜は夜に来る邪霊を防ぐための行事 お通夜のマナー
お通夜は、親類や特別に親しい知人があつまり、故人とともに一夜を過ごす儀式です。このお通夜は、告別式の前に済ませるもので、現在では告別式の前夜に行なわれることが多い。 本来は、夜になって邪霊が遺体のまわりに寄ってくるのを防ぐための行事がお通... -
お七夜とは、赤ちゃんをお祝いする最初の日
お七夜は、子供が誕生した後に、いちばん最初に行なわれるお祝い事です。このころになると、出産を終えた母親の体調も安定してくることから、行われるようになりました。現在でも、妻の実家などの家族と近い親戚が、お七夜に集まり、御馳走を食べる行事が... -
お花見の由来。桜と日本人の深い関わりを知る。
梅の開花時期が過ぎて、桜が開花しはじめると、楽しい気分になる日本人は多い。5分咲きにもなると、あちこちの桜の名所でお花見がさかんに行なわれます。 暖かくなりはじめた時期に、野外にあつまってすわり、身近な仲間と宴会をひらくのは楽しいものです... -
戌の日の安産祈願「帯祝い」の由来
現在でも、妊娠五か月目の「戊の日の帯祝い」がひろく行なわれています。 この儀式は、「着帯式」ともよばれれ、帯祝いの日に、妊婦は胎児の無事な成長と安産を祈願して腹帯を巻きます。このときに巻く腹帯は「岩田帯」とよばれます。 なぜ戌の日に行われ... -
切り絵師 秀多が語る「切り絵から受け取る言魂」
切り絵というと、お祭りや名所旧跡をテーマにした作品をよく見かけると思います。 しかし秀多が作る切り絵は、切り絵という手法を用いながら、日本人が伝承してきた自然観と、言魂をテーマに創作を続けています。 今回大阪で中小企業の支援をされているNPO... -
勘違いかも!年賀状は相手の幸せを願う気持ちを書き綴るもの
電子メールやソーシャルネットワークが無かった頃は、12月に入ると年賀はがきがすぐに売り切れたりと、それが日本の年末の風物詩でした。今では私も「年賀はがき」は書かなくなり、ここ三年前ぐらいから年賀状の画像を制作して、それを電子メールやSNSに送... -
日本のクリスマスは和の心で楽しむ
11月中頃になると、徐々に世間のクリスマスムードが高まってきます。商業施設では、クリスマス商戦の開幕となります。本来はキリスト教の風習であるクリスマスが、今やしっかりと日本の季節の行事として定着しています。しかし、その中身はというと海外か... -
とおりゃんせの歌詞は怖い?
「とおりゃんせ」童謡の「とおりゃんせ」という歌をご存知ですか?そう、あの「とおりゃんせ」です。小さい頃、何気なく口ずさんでいたと思います。 歌詞『通りゃんせ』 通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの 細道じゃ 天神さまの 細道じゃ ちっと...