雑巾で顔を拭くとあがらない、緊張しない秘訣~日本の迷信~

現代人は、少々自己承認欲求の強めになっているような気がします。
しかしそういいながら現実の舞台に立つと、緊張して何も言えなくなる…誰もが経験することですが昔に比べて「恥をかきたくない」という思いが非常に強い気がします。
たぶん何かやらかしてしまうと、ネットで拡散されて世間の笑いものになるかもしれないという思いがあるからでしょうか?
では、どうしたら現実の舞台で上がらなくなるのでしょうか?
それは「雑巾で顔を拭くこと」かもしれません。

雑巾で顔を拭くとあがらない
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プライドを消し去る呪文「使い古しの雑巾で顔を拭く」

少し昔の日本では、緊張して上がってしまうのは自分のプライドが邪魔しているからだと考えて、そのプライドをかなぐり捨てるための手段として「雑巾で顔を拭けばいい」と考えたようです。

汚い使い古しの雑巾で顔を拭くというのも、かなり勇気がいりそうで、本当に実行したかどうかは定かではありません。

今も昔も変わらずに存在するのが、あがり性という気性の持ち主。
人前に出なければならなくなると、異常に緊張してしまい、普段の実力の半分も発揮できない。
声が上ずってしまう人もいれぱ、顔が赤くなってしまったり、反対に青ざめてしまったりする人もいる。
あるいは、動きがどこかぎこちなくなってしまう人がいるなど、その症状は人それぞれです。

今はネットライバーと呼ばれる人たちもいますが、画面越しなら平気でもいざ対面となると言葉が出なくなる人が多いそうです。

普段の自分を表現できないもどかしさは、よくわかります。
あがり性を克服する良い方法はないものか?

「雑巾で顔を拭く」、なぜこの迷信が生まれたのでしょう?

「雑巾で顔を拭く」という行為は、本人のプライドや人格を否定する行為です。
プライドを捨て去ることは、もう自分に恐いものなどないと発奮させるための心理的な刺激剤となりえます。

あがり性は、周囲を気にすることで発生する症状。
それを無視できる環境を作るために、雑巾で顔を拭くと良いと極端な方法を考えて自分にイメージさせたのでしょう。

とはいえ、江戸時代までは雑巾のことを「浄巾」と呼んでいました。自分自身のプライドもきれいに浄化するという意味で考えればいいのかもしれません。

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