遺伝もあるけど世相を反映した症状
育毛剤や増毛法、カツラなどのCMはストレス社会を反映してか、時代を経るごとに増えているような気がします。それだ頻繁に目にするということは、世の多くの男性が薄毛に悩んでいる証拠です。
10代のころはハゲを馬鹿にしていたのに、20代になって急に髪がうすくなってくると「自分もそうなるかも…」と密かに心配している人にとって、若くしてハゲる男性は絶倫であるという話は、いくらかでも希望になるかもしれません。
若ハゲは「AGA(男性型脱毛症)」と呼ばれ、早ければ20代前半にも発症するそうです。若ハゲを引き起こす原因は「男性ホルモン」です。
強そうに見えるのは男性ホルモンのおかげ
この迷信の根拠とされているのは、男性ホルモンの影響です。
頭髪の発育は、女性ホルモンによりコントロールされていて、女性ホルモンが足りないと薄毛、またはハゲになると考えられています。
そして、女性ホルモンの働きが抑えられてしまう一因が、男性ホルモンの過剰な分泌です。
つまり、男性ホルモンが旺盛な男性は、それだけ精力も旺盛だが、頭髪の発育は抑制されてしまうのです。
そんな理屈から「若ハゲの絶倫」とあちこちで言われるようになりました。
ハゲていることが、男性ホルモンの活発な証と考えられたのです。
もっともらしい根拠がついてまわるせいか、西洋にも同じ迷信があり、「ハゲ=セックスが強い」というように、性的能力と結びつけて考えられています。
それが性的魅力とも結びつけば、悩める男性たちにとって朗報となるだろうが、残念ながらそうもいかないのが現実だろう。特に若い女性たちは、若ハゲを好ましいと感じる人は少ないらしい。
しかも、原因がストレス過剰にある場合、ストレスにより副腎皮質が刺激を受けて男性ホルモンの分泌が活発になる一方で、精力減退ともなりかねない。
これでは、絶倫どころか抜け毛と役立たずの両方に見舞われ、さらに悩みが増えてしまう。
真実は、ハゲの原因がありあまる精力とは限らないし、頭髪が多い男性にも絶倫はいるのでなんともいえません。
もし薄毛で悩んでいるのなら、医師の診断を受けてみるのが一番近道だと思います。