有卦に入る、鰻に梅干し、鵜の目鷹の目など懐かしい日本語の意味と語源を学ぶ

良いことがあると次に必ず悪いことが起きるかもしれないとか、食べ合わせのこととか、古くから言われている迷信はたくさんあります。

どれも私達の日常の行動を戒めるために、先人たちが伝えてきたことです。その幾つかを紹介します。

鰻と食べ合わせ

有卦に入る(うけにいる)

良いことでも悪いことでも、続く時は続くものです。この「良いことばかりが続く」時のことを「有卦に人る」といいます。

安倍晴明が用いた陰陽道など、かつては何につけ暦や、方角の吉凶を調べてものごとを判断しました。

「有卦」もこれと同類のことばで、吉事が7年間続くという人生の幸運の年まわりのこと。

もちろん「楽あれば苦あり」で、有卦のあとには縁起の悪い5年間=「無卦」に入ることになっています。

意味▼よいことばかりが続く。ものごとが軌道に乗って調子よく進む。

鰻に梅干し(うなぎにうめぼし)

鰻と梅干し、スイカと天ぷら、蟹と柿、きゅうりと油揚げ。

このような食い合わせは、陰陽五行説にさかのぼるともいわれ、江戸時代の学者、貝原益軒が健康維持について書いた『養生訓』にも数多く掲載されています。

「鰻と梅干を一緒に食べるとお腹を壊す」と、一般にも広く信じられ守られてきましたが、科学的な研究では、食い合わせによる食中毒はないそうです。

しかし、食に関する言い伝えは、長期保存ができない、冷藏庫の無い時代の人々が、季節の食べ物を食卓に載せる上で、気をつけていた古い知恵なので、まったく無意味ともいえないと思います。

意味▼いっしょに食べると害があるとされる食物の組み合わせ。また、相性が悪い組み合わせのたとえ。

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うだつが上がらない(うだつがあがらない)

何だかどうにもぱっとしない、なかなか出世しない。日の目を見ない、といった境遇を表すのに、「うだつが上がらない」の言葉は妙にぴったりとしています。

この「うだつ」は、元々は「うだち」という言葉で、家の梁の上にまっすぐ立てて棟木を支える大事な柱をいいます。

「うだつが上がらない」の語源は諸説あり、「うだち」を上げて立てないと家の骨組みが完成しないからとも、また、短い「うだち」はいつも上の棟木から頭を押さえつけられているようだからともいわれます。

意味▼いつになってもよい境遇になれない。金銭に恵まれたり出世したりしない。

鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)

鵜とは、日本では古来より「鵜飼い」「狩り」として漁や狩猟に用いられ、一般庶民から貴族にいたるまでの生活や風俗に深いかかわりを持ってきました。

鵜は非常に貪欲な鳥で、みずかきを巧みに使って潜水し、長く鋭いくちばしで獲物を捕らえ、体長30センチメートルもの魚を丸のみにして、あっという間に消化してしまう◦

一方、腦は小さな鳥や獣を探して空中を自在に飛びまわり、これと定めた物は鋭い爪で確実に捕らえます。

そのような、鵜や鷹の貪欲に獲物を探し求めるようすから「鵜の目鷹の目」という表現が生まれたのです。

意味▼ものを鋭い目つきで探し出そうとするようすのたとえ。(多く、欠点.欠陥など悪い点を探し出す場合に用いられます。)