手紙にまつわる日本のことわざ

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弘法にも筆の誤り

弘法大師(空海)のような書の名人でも、ときには書き間違えることもあるので、どんな優秀な人でも、失敗はあるという意味です。

弘法大師は、平安時代に中国より真言密教をもたらした人。書における高度な技術と教養を持った人でもあり、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられています。
どんな天才でも同じ人間ですから、字を間違えることもあるのです。

書家、筆を選ばず

書家といわれるほどの人は、どんな筆や紙を使っても見事な字を書くということで、「弘法、筆を選ばず」ともいう。
字がうまく書けなかったり、自分が上手にできないことを用具のせいにするのは間違っていると戒めたことわざです。

これは書のことだけでなく、自分の失敗を人のせいにしたり、道具や機械のせいにしたりすることも同じです。
何に対しても謙虚な気持ちで接していいる人ほど、物事に動じず成果を出すことができます。

文を以て友と会す

論語から引用した言葉で、学問を通じて仲間を集めるという意味。
また、遠方の友人とも、手紙のやりとりによって会っているのと同じであるという心境を述べたもの。
以文会友(いぶんかいゆう)とも書く。

現代はメールやLINEで、文字で会話をする時代になりました。昔のような手紙なら数日間のタイムラグがありましたが、今は本当に世界のどこにいてもリアルに会って会話しているのと全く変わらないレベルです。

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