仕事の上司は怖くない。タイプ別の職場の上司との付き合い方

就職をしてはじめての職場に来た時、配属先が変わって違う職場に来た時、最初は上司たちとどう接すればいいのか、コミュニケーションの接点がつかみにくいものです。

早く職場の環境に馴染んで、仕事がスムーズにできるようになりたいという気持ちがあるのはわかりますが、上司方とのコミュニケーションを誤ると、変な誤解を招いて仕事がとてもやりにくくなるだけでなく、仕事以外のストレスを溜めることにもなるので要注意。

目次

先輩上司からライバル視されたら努力する姿勢見せること

社会人が新しい職場で、最も頻繁にやりとりをする相手はその職場にいる身近な「上司」、つまり職場に慣れている先輩たちではないだろうか。

時に仕事を教えてくれる先生であり、時に成果を競い合うライバル、先輩の存在は仕事をする上で支えになるときもあれば悩みの種になるときもあります。先輩と上手に付き合うためのポイントをまとめてみましょう。

◎ベストな言葉遣いが分からない場合

自分は面倒を見てくれる先輩上司とは常に敬語で話しているが、同期が先輩上司との話しぶりを聞くと友達同士のように親しげな場合、自分もくだけた調子で話したほうがいいかもしれないと思うかもしれません。

役職に付いている上司なら敬語を使うのは当然としても、まだ役職についていない自分に近い先輩上司にどの程度の敬語を使うべきか?それがわからない場合は「その上司が目上の相手とどう接しているか観察する」ことです。

そこに先輩上司の価値観が表れるからです。

しかし、先輩上司が「敬語なんて堅苦しいから、もっとフランクに話していいよ」と酒席で言ってもだまされてはいけません。単におおらかに見せようとしているだけで、本心は全く違う可能性があります。

酒席の翌日に、それを信じてフランクに話すと「礼儀を知らない奴だ」と思われて、先輩上司から嫌われてしまうこともよくあるからです。

先輩上司が目上の人に敬語を使っているなら、自分も先輩上司に敬語を使うのが無難です。付き合う年数を重ねて信頼が高まれば、徐々に話し方を変えてもおかしくありません。

何事も礼儀を軽視しないことが大事です。自分に近い先輩上司だからとつい曖昧にしがちだが、それが嫌われるきっかけになることもあります。

◎上司に相談する場合のコニュニケーション法

仕事で分からないことが出たとき、すぐ相談するのと、ある程度試行錯誤してから質問するのではどちらがいいのか。

そういう場合は仕事にとりかかる前に、相談するタイミングを先輩上司に伝えておくこと。

例えば「この工程を2割終えた段階で相談します」といった具合です。そうすれば先輩上司にも心の準備ができもの。これを続けていくことで、先輩上司が仕事に求める水準や期待値が分かってきます。

先輩上司のタイプによって変わる付き合い方

◎指示が下手な先輩上司の場合

先輩上司から指示されたことが、よくわからない。聞き直してもちゃんと説明してくれない。その先輩上司が意地悪でそうしているわけでなく、単に指示することに慣れてなかったりして指示ベタなだけかもしれません。

そんな先輩上司に対しては、自分の質問力を鍛えることです。

先輩上司から「すぐやっておいて」と言われた場合、すぐとはどれくらいかを数字で確認すること、そして最後まで進める前の経過報告も大切になります。

◎すぐカッとなる短気な先輩上司の場合

短気な人はとにかくイライラしがちで、質問しづらい雰囲気があります。しかし聞かないと仕事が進まない場合も多々あるので、怒られるのを覚悟で話すこともあるのでは?

そんな短気な先輩上司に対しては「話はまず結論から入る」ことです。

短気な人は効率やスピードを重視しているもの。相談する際も「相談があります」ではなく、「△△の件で相談があります」など端的かつ具体的に示すといい。

◎先輩上司からライバル視された場合

年次がそう違わない先輩上司から、ライバル視されることもよくあることです。

そんな時は「光栄なこと」と捉えよう。

問題は自分の成果が先輩上司よりも評価されて、嫉妬されて辛いと感じる時です。

そんな場合は、「努力をあからさまに見せる」こと。

嫉妬が生まれるパターンは3つあります。

「自分と似たような人が成功」「自分が大事にしている領域で成功」「努力していない人が成功」です。実際の努力が伝われば、先輩上司も、そんなに努力をしているなら負けても仕方ないと思うかもしれません。

仕事の手柄を先輩上司に取られた場合も、ネガティブに捉えないこと。むしろ「先輩上司のおかげで案件が取れました」と第三者に話すくらいがいい。

人は自分の貢献を高く見積もる傾向があります。また、頑張りを見ている人はちゃんと見ているものだから悩まずに努力することです。

◎何かにつけ「飲みニケーション」重視の先輩上司の場合

職場のコミュニケーションは、時間の長さより回数が重要です。

つまり、挨拶+ひとことを伝える回数が多ければ、飲み会に行かなくても良い関係は作れます。

ただ、仕事上で事前の根回しが必要な場合など、飲み会が役立つこともあるので、酒席を嫌いすぎると、その機会を逃してしまうかもしれません。

◎仕事以外の話は一切しない先輩上司の場合

その先輩上司が、全員に同じ態度なら気にしなくてもよいのですが、自分から胸襟を開くのも一手です。そうすれば相手も話しやすくなるからです。

さらに、決め打ち質問も有効です。「先輩上司はサッカー、お好きでは?」などと聞けば、好きなら話に乗るだろうし、「いや」と否定するだけで終わらせる人はまれ。「俺は野球派」などと自己開示せざるを得なくなるからです。

先輩上司とのコミュニケーションで悩みがちな人は、「礼儀を重視し、相手の“好き”を引き出す」を心に刻むとよいでしょう。

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