
お茶席で抹茶をいただくとき、「どうすれば失礼にならないか」と戸惑ったことはありませんか?
この記事では、初心者でも安心して茶席を楽しめるように、お茶のいただき方・菓子の食べ方・茶わんの扱い方など、茶道の基本作法と心構えをわかりやすく紹介します。
お茶の作法を知っておくだけで、場の空気を大切にでき、相手からの印象もぐっと良くなります。
これを読めば、あなたもきっと「素敵な立ち居振る舞いができる人」として一目置かれるでしょう。
お茶席で恥をかかないための基本マナー
茶道には多くの流派がありますが、共通して大切にされているのが「おもてなしの心」と「礼を尽くす姿勢」。
まずは最低限押さえておきたい作法を確認しましょう。
- 時計やアクセサリーは着席前に外す
- 菓子は亭主(ホスト)から勧められてから取る
- 隣の人には「お先に」と一言添える
このような細やかな所作が、日本らしい「思いやりの心」を表します。
抹茶をいただくときの作法
抹茶を受け取るときは「お点前頂戴いたします」と一礼します。
茶わんは左手にのせ、右手を添えて丁寧に持ちましょう。
- 茶わんの正面は避けて飲む(絵柄を汚さないため)
- 2度回してから口をつけ、3口半で飲み干すのが目安
- 飲み終わったら口を拭き、茶わんを元の向きに戻す
こうした作法には「茶わんや亭主への敬意」が込められています。
一期一会の心を大切に
茶道の根底にある精神が「一期一会(いちごいちえ)」。
今この瞬間、同じ人と、同じ空間を共有できるのは一度きり。
だからこそ、時計を外して時間を忘れ、目の前のひとときを大切にします。
五感で味わうお茶席の魅力
五感で釜のシューッという音を聞き、香を楽しみ、道具を眺め、触って、菓子とお茶を味わう。
茶席の空間にいると「身が引き締まり、すがすがしい」気持ちになります。
茶席ではお道具拝見も作法の一つ。亭主は四季や歳時記、「平和」などのテーマで、道具を客に合わせて用意する。これを「しつらえ」という。
正式の茶席では客の代表の「正客(しょうきゃく)」が亭主の思いをくみ取って、しつらえの意味などを尋ねます。
初心者でも、意味を知らないのは恥ではありません。どんな茶わんで飲ませてくれているのか、掛物の文字は何と読むかなど、気軽に尋ねればいいでしょう。
