現代は勉強に、ゲームにと子供も忙しい。
親も共働きで帰りが遅いときもあります。
昔は子供に対して親は「早く寝なさい」とうるさく言ったものです。
しかし12月31日の大晦日だけは、親は子供に夜更かしをいっさい咎めなかったのです。
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新年に不幸を迎えないための言い伝え
昔の人は「大晦日の夜に早く寝ると白髪が増える」という迷信をを信じていました。
今でも、年が明ける直前に家を出て、深夜だというのに大勢の参拝客が全国各地の神社に初詣へと向かうのも、この迷信を守ろうとした名残かもしれません。
日本では、大晦日の夜から正月という年初の日々を、とても大切な日と考えていました。
日本人は、大晦日の夜を行く年と来る年が交差する日であり、来たるべき新年がより良い一年となるように、旧年中無事に過ごすことができた家の火を、絶やすことなく新年へと受け継ぐ儀式を重要視しました。
万一、大晦日の夜から新年にかけて家の火を絶やしてしまえば、それまで続いてきた家の福までもが消滅し、家の存続が危ぶまれると考えました。
火を絶やさずに新年に受け継ぐためには、早く寝ることはできません。
そこで、大晦日の夜はいつまでも起きていることが奨励されるようになったのです。
それでは、「早く眠ってしまうと白髪になってしまう」とはどういう意味なのか。
これは白髪が死を暗示している言葉だからです。
人の髪の毛は死を迎えると、たちまち白髪になると言われています。
人が死ぬことを「永眠する」と表現しますが、大晦日に寝てしまう行為を、「睡眠」から「永眠する」、そして「白髪になる」と不吉なことが起こる連鎖として関連づけたため、迷信として言い伝えられるようになったのです。
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