贈り物の品物選びの常識

人は現代社会で他人と関わり続けるために、対人関係の潤滑剤として贈り物を捧げる習慣を大切に考えています。

ただ、なんでも贈れば良いというのではないから、いつも頭を悩ませてしまうのも事実。

人によっては贈り物の習慣なんて、無ければよいのにと思っているかもしれません。

贈られる人のことを、いろいろな側面を見ながら、その人にふさわしいものを選ぶことは簡単なようで難しい。

ここでは贈り物の基本と言われている選び方を伝えたいと思います。

和服女性
目次

贈り物の選び分けの常識

贈り物には次の三種があります。

それぞれ目的や相手によって選び分けるようにします。

<消え物>

食品、菓子、花など、後に残らない贈り物。ちょっとしたご挨拶、お世話になったとき、単に好意を持っている人へ贈ります。

<記念物>

アクセサリー、時計、置物、絵など。結婚、退職、開業、その他、特に記念すべきときに贈ります。

<思い出>

旅行、観劇など。両親や友人などへの感謝の気持ちを表す贈り物に。

失敗しない贈り物選びの心得

最近はそれほど強くこだわらないようですが、次のようなことを心得たうえで、相手や状況によって対応しましょう。

◎新築祝いに贈ってはいけない物

ストーブ、ライター、灰皿喫煙具など、新築の家にとって火事は大敵。

火に関わるものはタブーとされます。

◎病気見舞いに贈ってはいけない物

植木は根がついているところから、「寝つく」を連想させるので避けます。

花を選ぶのも注意が必要です。

百合(香りが強い)、真紅の花(血を連想させる)、菊(弔事の花というイメージが強い)、椿(花が首からポトリと落ちるので)、シクラメン(死苦を連想させる)などは避けます。

◎下着や宝石は贈らない

身内や恋人以外には、こうしたものは贈らないのが常調です。

◎カバン、時計は目上の人へ贈らない

勤勉を連想させるところから、通常は目上から部下や年下の人に贈るものとされています。その逆は失礼です。

また、靴や靴下は、「踏みつける」という使用方法から、贈り物には不適切とされています。

ハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」→「手切れ」を連想させるため、避けたほうが無難と言われています。しかし、消耗品なので喜ばれますから、白いハンカチ(誤解を招く)は避けて、柄の入った明るい色のものを選ぶと良いでしょう。。

◎日本茶選びは慎重にする

お茶は仏事に多く使われるため、通常の贈り物には避けるという人もいます。

ただ、新茶や茶の名産地から送る場合は、気にする必要はないでしょう。

日本茶以外に、ハーブティや紅茶なら喜ばれます。

◎現金を送る場合は偶数で

一般に奇数は吉数、偶数は凶数ときれていますから、できれば、一、三、五などの奇数にします。二万円を贈る場合は一万円札を一枚と五千円札を二枚にすればOKという考え方をする人もいます。

◎縁起をかつぐなら八

「八」は末広がりで、とくに縁起のよい数字とされています。

◎四や九は凶数

四や九は「死」「苦」を連想きせるのでできるだけ避けましょう。外国では、「十三」も凶数とされています。

品物で言うと「櫛」などは縁起が悪いと言われています。

ただし、親しい間柄であればそれほど気にする必要はありません。

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