庚申の夜に交わってできた子は泥棒になる~日本の迷信~

庚申の夜に交わってできた子は泥棒になる
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なぜ性に興じることがタブーとされたのか?

子作りに適さない夜が日ごとに巡ってくると聞いても、多くの人には不可解な話です。
この日を庚申(こうしん)と呼びます。 

十二支に十干を合わせた暦法により、年では60年、日では60日ごとに巡ってきます。

この庚申の日にまつわる言い伝えは、中国の道教に起源があります。

庚申の夜には、人の体内にいる三尸 (さんし) の虫が、その体内を抜け出して天帝にその人の罪過を告げると信じられていました。
これを防ぐため道士たちは不眠の行を行ないました。これが守庚申といい、日本の民間信仰では庚申待、庚申講として伝えられています。

また庚申の夜には男女同床、婚姻を避けるならわしがあります。
その理由は、庚申の神のたたりを恐れたためです。

※三尸 (さんし) の虫とは?
「上尸」…頭の中に潜み、首から上の病気を引き起こす虫
「中尸」…腹の中に潜み、臓器の病気を引き起こす虫
「下尸」…脚の中に潜み、腰から上の病気を引き起こす虫
庚申信仰では、人の体内には「三尸(さんし)」という3匹の虫が潜んでいると考えられていました。

庚申の夜に交わってできた子どもは泥棒になるという迷信は、身を慎まなければならない夜だという戒めから生まれました。

庚申の夜に交わってできた子どもが泥棒になる理由

このタブーを犯すと、生まれてくる子どもは、成長して泥棒になると言われたのです。
稀代の大盗賊、石川五右衛門も、庚申の夜にできた子だと伝えられています。
なぜこの夜は抑制が求められたのか。

理由は人間のお腹の中に住む「三尸(さんし)の虫」にあります。

庚申の夜に眠っていると、この虫が抜け出て天に上り、天帝に宿主である人の罪を言いつけます。
天帝はその罪の重さにより宿主に天罰を下し、寿命さえ縮めてしまう。

だから、眠ってはいけないし、行いを慎まなければいけない。ましてや、性に興ずるなどとんでもないというわけです。

平安貴族たちは、三尸の虫が逃げないように起きていて、飲んで騒ぐ「庚申待ち」と呼ばれる宴を開きました。

そして室町時代のころからは庶民にも広がっていき、江戸時代には庚申信仰が生まれました。
こうして庚申の夜に集まり、眠らずに語り合う行事が行なわれるようになっていきました。

庚申の夜は、とにかく眠ってはならない。飲んだり、食べたり、しゃべったりするのはいいが、性はご法度。

ただし、万一、庚申の夜に子どもができた場合は、名前に「金」の字を入れればいいという言い伝えもあります。

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