丙午生まれの女房は亭主を食い殺す~日本の迷信~

丙午生まれの女房は亭主を食い殺す
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丙午生まれとは?

丙午(ひのえうま)生まれといっても、近ごろでは意味がわからない人も多いかもしれません。
丙午とは「子丑寅……」の十二支と、「甲乙丙…」の十干(じっかん)を組み合わせた年号の表現法です。

干支は、十二支と十干(じっかん)の組み合わせで、合計60種類あります。その組み合わせの一つに丙午があります。だから丙午生まれは、60年に一度巡ってくることになります。

丙午の年は出世率が激減する

この丙午生まれの女性を妻にすると食い殺されるという迷信は、男性にとっては穏やかではありません。

この年に生まれた女性は、気性が激しい性格の持ち主だと言われています。
「丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」とは昔から言われてきました。

科学的な根拠のない話であるにも関わらず、実際に1966年の丙午の年の出生率は通常年と比べてかなり低くなりました。

みんな迷信を信じて、この年の出産をあえて控えただろうことが容易に想像つきます。この迷信の影響から、女の子が生まれて縁談に差し障りがあったら困るという心理が働いたのは間違いありません。

丙午と女性にまつわる迷信が生まれたきっかけ

「丙午生まれの女房は亭主を食い殺す」という迷信が生まれたきっかけは、徳川5代将軍綱吉の時代に発生した「天和の大火」と呼ばれる事件です。

お七という女性が、男性を慕うあまりに火付け(放火)事件を起こしたのだが、お七が丙午生まれだったために、女性の結婚に関する迷信に変化して広まっていきました。

また中国の陰陽五行説では、丙は火の兄、午は正南の火であるところから、この年には火災が多いと信じられ、中国では北宋(ほくそう)時代の末から、丙午(へいご)を凶歳とする説が強まりました。
それが日本に伝わって、江戸時代以来,この年に出生した者は気性が激しく、ことに女性は夫となった男性を早死にさせるという迷信がはびこったのです。

この迷信は社会に根強く浸透し,そのため丙午生まれの女性は縁談の相手として忌避される不幸を招きました。

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