歯の生え変わりでは、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根に~日本の迷信~

歯の生え変わりでは、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根に

意外とこの歯にまつわる風習は、マンションが増えた現代でも細々と生きているようです。

日本では子どもの乳歯が抜けた際は、上の歯の場合は縁の下へ、下の歯の場合は屋根へと投げると、丈夫な永久歯が生えてくると信じられてきました。

西洋では、乳歯が抜けると塩を振ってから暖炉で燃やし、良い歯が生えてくるように祈るという風習があるそうです。日本では、ただ歯を投げるだけです。

西洋と比べると、ずいぶんと乱暴な扱いに感じるかもしれません。

しかし、日本では体からとれたもの、この場合では抜けた乳歯を、人の目に触れにくい空間へと送り出すことは、そのものを大切に扱った証とされました。

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丈夫な永久歯への生え変わりを願う儀式

上の歯を縁の下に、下の歯は屋根へと、乳歯が生えていた位置とは正反対の方向へと投げる理由は、永久歯の生える方向を意識しています。

このとき、使命を終えた乳歯に感謝の念を捧げつつ、丈夫な永久歯が生えてくるように呪文を唱える慣習も生まれています。

地方によってその内容は異なるが、数多く見かけられる呪文が「ネズミの歯と替えてほしい」「鬼の歯と替えてほしい」といった文句です。

ネズミや鬼の歯が呪文として唱えられたのはなぜか。

ネズミの場合は、昔から家の板などをかじってしまうため、丈夫な歯の持ち主だと考えられていました。そのうえ、大黒様のお使いと信じられていたこともあり、ネズミのような丈夫な歯が生えてくることを願ったと言われています。

一方の鬼の歯も、伝説上の話ではあるが、岩をも砕いてしまう丈夫な歯の持ち主だったことがその理由です。

ちなみに、西洋で乳歯を燃やすのは、その歯が他の動物に食べられてしまうと、永久歯がその動物の歯に似ると信じられていたため。燃やすことでそれを防いだのです。

欧米には抜けた乳歯を枕下に置いて寝ると、歯の妖精「トゥース・フェアリー」が集めに来て、代わりにコインを置いていく、という言い伝えがあります。妖精は、きれいな乳歯しか持って行ってくれないということですから、むし歯予防のための戒めになっています。

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