外国人との交流は、相手の文化、礼儀作法の習慣を尊重する

日本に観光や仕事で訪れる外国人は、東京オリンピックを目の前に増える一方です。

そのため私達日本人が、外国人と交流する場も増えてきました。

日本には「郷に入っては郷に従え」ということわざがありますが、それを外国人にあてはめるのも無理があります。

相手の文化や習慣をお互いに理解して、気持ちよく交流することを前提に行動しなければ、逆に日本人のマナーが世界から見ると低く見られてしまいます。

相手のことを理解しない人種と思われないように、はるばるやってきてくれた人に対して丁寧なおもてなしを心がけたいものです。

信頼をしっかりつかんで対応する

外国の方々との食事の席で、ナイフの刃先を相手に向けたため、気分を害されて商談が失敗に終わった……国際ビジネスでは、このような事例は数多くあります。

考えてみてください。ナイフは、もともとは狩の道具です。

そのため、ナイフの刃先を相手に向けることは敵意を向けることになります。

日本でたとえるなら、箸先を相手に向けていることと一緒で、そのくらい失礼に当たります。

商談も、基本にあるものは、人と人との信頼関係です。

相手の人や会社のことはもちろん、海外であればその国の文化や礼儀作法を少しでも勉強することが必要となります。

そうした点では、欧米企業は非常に厳しいものがあります。

なぜ自分たちの文化の知識もなくて、私たちと一緒に仕事をしようとするのか。敬意はないのか。そのような疑問を抱かれますので、日本企業は心しなければなりません。

レディーファーストの本当の意味

レディファーストは、「力の弱い者を守る」という騎士道の精神からきています。

お年寄りや子供、女性を守ることが男性のたしなみとされます。荷物を持ってあげたり、ドアを開けるなどのことを、欧米の男性は生活の中で習慣として行います。

最近は日本でも女性の管理職が当たり前になったり、賃金格差や制服の差別を見直したり、男女平等の風潮が定着化してきています。

だから、レディーファーストの考え方に疑問を持つ人も少なからずいるようです。特に日本は昔から男性上位の風土があったため、女性専用車両などが始まった当初も、なぜ女性だけが優遇されるのかと、嫉妬する男性がいます。

欧米の男性は、社会全体がレディーファーストが浸透しているから、子供の頃から身についているため、自然と行動に出ます。

そうです、レディファーストの考え方云々の問題ではないのです。

女性は一緒に仕事をしたり、この社会を生きるパートナーです。それならば、例えば重い物を持っていたら自分も持とうと思うのが人ではないでしょうか。

日本では視線は首元、胸元を見る。海外ではしっかりアイコンタクトして話すようにする

日本人は、昔から会話の際に、人の目をじっと見つめたままでは失礼に当たると考えます。

そのため、時々目をそらしながら会話をします。

最初はまず相手の目をきちんと見て、それから少しそらす程度にしているでしょう。日本人同士の場合は、そのほうがお互いにとっても会話が楽にできるようです。

しかし、その場合でも、視線を横にそらすことは、気をそらすことといわれ、相手から見ると別のことに気がいってしまったように見えます。

だから、視線は、首元や胸元に、下に落とすようにします。ただし、相手が女性の場合は配慮が必要で、顎のあたりまでがよいでしょう。

ところが、欧米のような多民族が集まる社会では、自分は人としてやましくない、危険人物ではないことを、会話の際にジェスチャーで表わす必要もあります。

目をそらすことは失礼に当たるだけではなく、やましいことがあるのではないかと、相手を不安にもさせるのです。

そこで、目を見るアイコンタクトが基本となります。

海外の方とのコミュニケーションに慣れないうちは、なんとなく下を向いてしまいがちです。

しかしそれでは、真心が相手にうまく伝わらず、相手も気持ちよくありません。

アイコンタクトも礼儀と心得、意識して目を見て、あいさつをしましょう。