縁談の席でお茶を出してはいけない~日本の迷信~

縁談の席でお茶を出してはいけない~日本の迷信~

縁談(お見合い)とは、結婚を考えている男女を結びつける儀式です。

昔からの風習で、会社の上司や近所の世話好きの人などが間に立ち、男女の縁を取り持ちます。中には利害関係で取り結ぼうとする場合もありますが、そこで2人が結婚へと前向きな姿勢を持てば、めでたくカップルが誕生します。

最近では昔ながらの親や知り合いが勧めてくる縁談は敬遠されて、「自分の相手は自分で探す」という人が一般的です。
そして、インターネットを利用したネット上のお見合いサイトも賑わっています。
事前に相手を十分に吟味してから決めるという、まるで欲しい商品を比較検討するような感覚でパートナー候補を決めるようになりました。

一方で、リアルに開催される独身者向けの会員制お見合いパーティーなどもあります。こちらは相手を紹介する企業側の仲介が入ります。だから広い意味での縁談といえるかもしれません。

そんなお見合いでタブーと言われている迷信があります。

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「お茶」はいろいろなことを連想させるやっかいな言葉

「縁談の席でお茶を出してはいけない」という迷信は、縁談ゆえの「縁」を担いだために信じられるようになった迷信です。

縁談の席で美味しいお茶を出すのは、緊張した二人を和ませるために必要なものではないのか?

でも「お茶」は出してはいけません。

その理由は、お茶が「お茶を濁す」「茶化す」など、男女の縁を結ぶにはふさわしくない言葉を連想させるからだと言われています。

お茶の代わりとして、関東では塩漬けにした桜の花にお湯をそそいだ「桜湯」、関西では「昆布茶」を出すのが一般的です。

花の塩漬けにお湯を注ぐ飲み物は中国伝来のもの。
江戸時代末期に伝わり、日本では縁起の良い花でもある桜がよく用いられます。

関西で昆布茶が出されるのは、「よろこぶ」につながるため。ここでも言葉の語呂が大切にされています。

お茶が嫌われるもう一つの理由には、隠語との関係もあるらしい。

お茶は、関西では「女性器」や「性行為」を指す隠語でした。
「お茶しない?」と声をかけられて合意すれば、性行為を合意したという意味にもなります。

江戸時代には、好色(女遊びが好きな男性)のことを「茶好」きといいました。

安土桃山時代では遊里語(娼婦がいる所)で「お茶漬」といえば、どんちゃん騒ぎのあとで、あっさりと馴染みの妓と遊ぶことで、床をつける意味にもなります。

そんな艶かしい世界を連想させてしまう飲み物を、出会ったばかりの男女の席に出すのは失礼ということで、お茶は敬遠されるようにもなったようです。

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