「大福餅」といえば、甘党の人が目を輝かす、庶民的な和菓子の代表ということになる。
じつはこの「大福餅」、もともとは「腹太餅」と呼ばれ、味のほうも砂糖気のない、現在のものとはまったく違った菓子であった。
「腹太餅」は、江戸時代初期につくられた菓子で、薄い餅皮に塩入りの赤小豆能を包み、両面を軽く鉄板の上で焼いた、その形がうずらに似ていたため、「うずら餅」とか「腹太餅」などと呼ばれていました。
やがて、この「腹太餅」の大きいものが「大腹餅」と呼ばれ、さらにこれを小さくしたものに砂糖入りの飴を入れるようになり、「大福餅」と呼ばれるようになったのです。
この他、和菓子には、形が刀の鍔(つば)に似ていたことから「銀鍔」を経てできた「金鍔」、丸い銅鑼(どら)に似ているということから「どら焼」、といった具合に、その形状から名前のついたものが多い。
目次
●大福餅の作り方
◎材料
もち粉/250g
砂糖/125g 水/180cc
あん/660g
①もち粉、砂糖を混ぜ合わせ、水を少しずつ加えしっかりと混ぜ合わせます。
※※水の量を少なくするとコシがでます。
②生地を蒸し器で30~40分で蒸します。
③蒸しあがったら、すりばちで粘りが出るまですり混ぜます。
④あんを、30gづつ丸めます。
⑤皮(30g)であんを包みます。
※バットやクッキングシートの上に、片栗粉もしくはコーンスターチをまぶしておきます。