一つ年上の女房は金の草履を履いても探せ~日本の迷信~

一つ年上の女房は金の草軽を履いても探せ

女性は若くて可愛い方が良いというのは、男性がよく言う決まり文句です。
しかし、古くから結婚相手として望ましいと言い継がれてきたのは、一つ年上の女性です。
最近は、働く女性も増えて結婚する年齢も高くなりました。
気が付いたら子供を産める結婚適齢期が終わることに気が付いて、慌てて相手を探すということもよく聞く話です。
男性も昔ほど結婚願望が無く、自分の時間を大切にする人が増えました。
さらに結婚にこだわらずに、共同生活を続けるカップルが増えています。

年齢に対するこだわりも強くなく、どちらかといえば価値観が共感できるか?性格が合うか?などフィーリングを重視する傾向にあるようです。

目次

主婦の役目を果たせるしっかり者を探せ

「金の草履を履いても探せ」とは、結婚する相手の女性は根気よく探して歩けということです。

「金の草履」とは高価な貴金属の金のことではなく、鉄製の草履を指しています。
藁と違い、どんなに歩いてもすりきれない草履をはいて、我慢強く歩きまわれという意味です。

そうまでして探し求めるだけ価値が、一つ年上の女房にはあります。

日本では昔から、家長は男性と決まっていました。
男女平等・家事分担が当たり前の現代にはそぐわないかもしれませんが、家の中では女性は主婦として一定の役割を担っており、お勝手を預かる存在として、一家の食事と健康を管理する責任がありました。
さらに、女性は家計をやりくりし、家庭の消費全般の管理もしていました。

主婦には家庭を維持するためのたくさん役割があるから、若くてかわいいだけの妻では心もとない。
昔は16歳で嫁ぐなど結婚する年齢が早かったから、それだけ幼くもありました。
家庭のことで何をどうしたらいいのかわからない妻では、旦那が仕事に勤しんでいるといつの間にか家が傾いていたという事態に陥りかねません。
また姑にいびられて、かわいそうな事態になることがあります。

かといって、あまりに年上の女性を選ぶと、かかあ天下になる恐れがあり、旦那はゆっくりと落ち着くことができません。

そこで、主婦の役割をきちんと果たせる女性で、夫が家長らしく手綱を締めていられるように、一つだけ年上がいいと言われてきたのです。

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