相手を敬い感謝する心が希薄になっていませんか?
最近報道されるニュース等をみていると、私はついそんな愚痴を言いたくなります。
スーパーのレジで支払いを済ましたときも店員に対して「ありがとう」と言ってから移動するとどこでも笑顔で返されて、お互い気持ちが通じ合ったような気持ちになります。でも最近はどこもセルフサービスのレジが増えてきていますので、少し寂しい気持ちです。
日本人らしさを最も表現した言葉「ありがとう」
「ありがとう」は、日本でいちばん耳にする感謝の言葉で、相手に対して自分の気持ちを表現するために使われます。
直訳すると、「有り難う」という言葉は、「あることが珍しく、貴重である」という意味ですが、現代では、相手に対して感謝の気持ちを表す言葉として使われています。
昔は、日本語にも「ありがとう」以外にも、感謝の言葉がありました。例えば、「御恩を拝する」という言い方や、「御礼申し上げます」という言い方がありました。これらは現代でも使われることがありますが、一般的には「ありがとう」が一番使われる感謝の言葉となっています。
「ありがとう」の語源を知る
「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」となります。
その語源については諸説ありますが、一般的には次のような説があります。
「有り難う」説
「有り難う」は、古くは「有り難し」と書いて、「あることが珍しく、貴重である」という意味でした。後に、「有り難い」という形で、「ありがたい、感謝すべき」という意味に変化し、更に短縮されて「ありがとう」となったとされています。
考えてみれば平穏無事に、心身ともに健康に生き続けることってとても大変なことだと思いませんか?
生きている限り毎日なんらかの困難にあうものです。
私達それぞれがこの世に無事に存在することが困難であり、めったにないことだという生き難い人の世だからこそ、困難が解決したときや、思わぬ幸運にあった時の感慨は深い。そこで、やがてそういう時の、かたじけない、もったいない、恐れ多いという気持ちを「有り難し」と言い換えるようになったのではないでしょうか。
それが、神仏の前で手を合わせて「有り難し」と祈り、願いがかなったときにもお礼の言葉として使うようになり暮らしの中で定着したと考えられます。
「ありがとう」は人々がこの世に共に生きていることに感謝の気持ちを表現するために使われる、大変重要な言葉であると言えます。
難しい社会だからこそ伝えたい感謝の気持ち
感謝の気持ちとは、誰かが私たちにしてくれたことに対して、心から感謝の気持ちを持つことです。これは、人と人とのつながりを強くするために非常に重要な感情です。
これからの未来を担う子供に感謝の気持ちを教えるには、次のような方法があります。
直接伝える
子供が何かをしてくれたときや、誰かが親切にしてくれたときには、直接感謝の気持ちを口に出して伝えましょう。「ありがとう」という言葉や、笑顔で相手に対して感謝の気持ちを伝えることが大切です。
言葉に出さずに示す
感謝の気持ちは、言葉だけでなく、行動でも示すことができます。例えば、家族や友達が手伝ってくれたときには、手紙やお菓子などでお礼を言うことができます。
お手本として行動する
子供は、大人が言動で示したことを真似することが多いため、自分自身が感謝の気持ちを示すことで、子供もそれを学ぶことができます。例えば、食事の前に「感謝の気持ちを込めていただきます」といった言葉で、日常的に感謝の気持ちを示すことができます。
最後に、子供に感謝の気持ちを教えるには、自分自身が感謝の気持ちを持つことが大切です。日々の生活の中で、小さなことにも感謝し、積極的に感謝の気持ちを表現することで、子供も自然に学ぶことができます。