古いタイプの勝負師の間では、現代でも根強く信じられている迷信です。
女性の陰毛を財布に入れておくだけで、ギャンブルに勝利することができるという。
競馬や競輪、競艇だけでなく、数年後には日本にもカジノ施設ができるというから、古くから伝わるジンクスを再び信じようとする人々が今後は増えるかもしれません。
女性の神秘的な能力にすがった男たち
「女性の髪の毛を財布に入れておけば良い」という緩い信奉者がいるかと思えば、一方、必ず女性の陰毛でなければならないという者もいます。
それも、処女の女性の陰毛でなければならないとか、陰毛の持ち主は妻か愛する女性でなければならない、財布に入れる陰毛の本数は三本、財布ではなく懐紙に包んで忍ばせておくなど、徹底的にこだわる人もいます。
本当に女性の陰毛を財布に入れておけば、ギャンブルに勝つことができるのかと言えば、無論そんなことはあり得ません。
陰毛を財布に入れておくだけで勝てるのだとしたら、誰も真面目に働きなどしません。
しかし、賭け事に限らず、勝負事はだいたい人智の及ばないところで勝敗が決してしまうものです。
勝つことがすべてと考える人は、何らかの験を担いで勝負運を自分のもとへと引き寄せようと考えます。
その勝負運を手繰り寄せるために有効だと言われるようになったのが、女性の陰毛だったのです。
なぜ、女性の陰毛にギャンブル運を呼ぶ力を見出したのか?
男性が叶うことがない生殖能力を生まれながらにして持つ女性に、男性にはない神秘の力が宿っていると考えています。
天照大神も女性の姿をしています。卑弥呼も女性です。神に仕える巫女もいます。女性の神秘的で神がかりなパワーに頼ろうと考えたのではないでしょうか。
陰毛というのも、女性の下腹部から生まれ出る命のパワーの源の一部としてご利益にあやかりたいと思ったのでしょう。
このほかにも、葬式や霊枢車に出合うとギャンブルに勝てるという迷信もあります。他人の不幸に遭遇することで、逆に自分の厄払いができたと考えたからだと言われています。