近所付き合いの作法「転居前後の常識」

1月から5月頃にかけて、進学や就職、転勤などを理由に新居へ引っ越しをする人が増えるといいます。

新居を決めるのも大変ですが、決めてから引っ越しして落ち着くまでは実際の労働が伴うだけに考えるだけで疲れてしまうものです。

でも転居前後に行うことを整理しておけば、計画も立てやすく、気疲れすることもないでしょう。今後のためにもここで頭の中を整理してみましょう。

目次

引っ越し前にしておくこと

近所付き合いがある地域から引っ越しする場合は、前日までに隣近所に挨拶をすませます。

そしてこれまでのおつき合いのお礼を述べると同時に、「引っ越しの当日はトラックの出入り、ゴミ出しなどで迷惑をかけますが」と、あらかじめお詫びをしておきます。

その際に挨拶の品は、特に必要ありません。

もし、持参するなら、500〜1000円程度の図書カードや商品券などを添えると良いと思います。値の張るものになると、お賎別を催促することにもなり、相手に気を使わせてしまいます。

荷物を運び出した後、外回りを掃除する

引っ越し当日はどうしても周囲を騒がせてしまいますが、できるだけ迷惑がかからないように気をつけましょう。

集合住宅ではエレベーターをほぼ占領してしまうこともあるので、あらかじめマンションの管理者に相談して、できるだけ迷惑をかけない時間帯を選ぶようにします。

忘れがちになりそうですが、荷物を運び出した後には、丁寧に外回りを掃除しておくのが礼儀というものです。

引越し当日にやむを得ずゴミが出た時はどうすればいいのか?

引越し当日に最も気をつけたいのはゴミです。

最後の準備や運び出していく中で、どうしても残していくゴミが出てしまう場合もあります。

その際はできるだけ残すゴミ量を少なくすることはもちろんですが、やむをえずに残すゴミの処理は、ご近所のゴミ当番の人や、親しくしていた人にお願いし、後できちんとお礼をします。

引っ越し直後にご近所への挨拶はできるだけ早めにしておく

引っ越し先の到着の時間や地域環境にもよりますが、できるだけその日のうちに、遅くとも一両日中に、隣近所に挨拶をすませます。

挨拶する範囲は、一戸建てなら向こう三軒両隣、集合住宅なら両隣と上下階の部屋ぐらいでいいでしょう。

社宅や官舎の場合は、仕事上関係のある方の家も訪ねておくといいでしょう。

うかがうときは、やはり500〜1000円くらいの手土産を持参します。かつてはタオルや石けんがよく用いられましたが、最近はボディーソープ、ハンドソープなどを使う家庭も多いので、図書カードやお花券などのほうが無難かもしれません。

子どもがいる場合は、子どもも一緒に挨拶に行きます。にぎやかにしてご迷惑をかけることもあるでしょうが、子どもの顔を覚えてもらうのもいいことです。また、先方にも同じ年代の子どもがいる場合などは、友だちが早くできやすく、親同士も親近感が増すでしょう。

ただし、最近は治安の理由から子供連れで挨拶に行くのは敬遠する風潮にありますので、その地域の風土に合わせた対応をする必要があります。

一人暮らしの多い集合住宅やワンルームマンションなどでは、入居期間も数ヶ月~数年と短いことから引越し後の挨拶はしないのが通例となっています。

増改築、新築の挨拶は業者に任せてもいいけれど

建築工事は騒音、ホコリなどでどうしても周囲に迷惑をかけてしまいます。

マナーとしては着工前に、近所に挨拶をすませておきます。

施工業者が代行するケースも増えているようですが、いうまでもなく施主自身が挨拶にうかがうか、同行するほうが丁寧で、感じがいいものです。一般的には、1000円程度のお菓子など、手土産を持っていきます。

このとき、だいたいの工期を告げ、何かあったときの連絡先も知らせておくと、より丁寧ですよ。

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