お辞儀は相手に敬意をあらわすかたち

普段相手に言い表す時は最初に頭を下げるのが日本人です。
これは幼い頃から周りの大人達や親から躾けられて身に付いた大切な習慣です。
最初はなぜ頭を下げるのかわからなかったけれども、周りの大人達がお互いに頭を下げて挨拶するのを見て、私たちは自然にお辞儀の意味を知りました。

最近はこの習慣が薄れてきていると言われています。
大人が傲慢になって頭を下げなくなると、それを見て育った若者たちはお礼もお詫びもできない大人になってしまいます。

お辞儀が美しくできると、人とのコミュニケーションも上手になります。

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伝統的な美しいお辞儀を後世に伝えていきたい

本来のお辞儀の意味は何でしょうか?
お辞儀は、自分が相手に対して無抵抗であることを示す動作です。

お辞儀をするときは、両手を体の横から膝のあたりに滑らせて頭を下げます。
しかし、同じ東洋でお辞儀の文化を持つインドや東南アジアでは、胸の前で手のひらを合わせてお願いをするように頭を下げているのをテレビなどでよく見ます。

実はこの形が現代のお辞儀の原点です。
インドや東南アジアのお辞儀の形が、昔、仏教とともに日本に伝えられ、仏様を拝む時の作法になりました。
それが日常の暮らしにも入ってきて、自然と今の形になり、時とともに洗練されていったようです。

お礼のお辞儀と拝むお辞儀

私はあなたを尊敬しています。
あなたは私にとってとても大切な方です。
ありがとう。感謝しています。

こういう気持ちを相手に伝えたいと思ったとき、私たち日本人はお辞儀をします。
頭を下げてお辞儀をすると、相手の顔が自分の上にくることになります。

日本には、「礼」としてのお辞儀と、「拝」してのお辞儀に分けられます。

頭だけを軽く下げるのが「礼」。
それに対して腰のところから体を折って、上半身を約四五度に傾けて
深々と頭を下げるのを「拝」と言います。

また、現代では「礼」を「会釈」、「拝」を狭い意味での「お辞儀」とよぶ場合もあります。

さらに、二つのお辞儀のほかに最敬礼が用いられています。
立ったままの最敬礼の場合は、上体を約七五度傾けますが、そこまで頭を深く下げられると、逆に相手を戸惑うわせてしまいます。
だから最敬礼は、劇場で役者がカーテンコールのあいさつをするときなどの特殊な場面にしか使いません。

「礼(会釈)」は、日常のあいさつのときに使われ「拝(ふつうのお辞儀)は頼みごとやお礼などに用いる

お辞儀というのは、使う場面や職業などによって様々な形があり、お辞儀だけ学ぶ講座があります。
しかし、どんなにたちが美しくても、気持ちが伴ってなければお辞儀とは言えません。
だから、あまりお辞儀の作法にとらわれすぎるのも問題です。

簡単なものでは「礼」と「拝」のあいだのお辞儀を行なっても、「目礼」という目をあわせるだけで相手に敬意を示す方式をとってもよいのです。

神社で神様を拝むときには、「二礼二拍手」という「礼」と「拝」とを組み合わせたかたちがとられます。
軽く二回、頭を下げて神様にあいさつしたあとで、二度手を打つ。
そして最後に、深々と頭を下げながら心のなかで願いごとを唱える「拝」を行ないます。

このように私たち日本人は、古くから神様と接するときと同じやり方で、周囲の人間に敬意をあらわしてきたのです。

どんな時にも感謝の気持ちを忘れず、普段から自然にお辞儀ができるような習慣を身につけておきたいものです。

お辞儀の形

【立礼】
◎礼(会釈)
上体を約15傾ける手はやや前寄せる

◎拝(普通のお辞儀)
上体を約45度傾ける、手は太ももの中央におく

◎最敬礼
上体を約75度傾ける、手は膝頭におく

【座礼】
◎礼(会釈)
上体を約30度傾ける。
両手は膝頭のところでそろえる

◎拝(普通のお辞儀)
顔面が床から30センチの位置で静止。
両手は膝頭前方約7センチの位置につく。
掌から肘が床につくぐらいにする。

◎最敬礼
顔面は床から約5センチの位置で静止。
両手は、膝頭の前方約7センチの位置につく。
掌から肘が床につくぐらいにする。

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