「きちょうめん」は几帳の柱の角からきた

「几帳面な人」と言われる人は、何事にも抜かり無く、計画的で隅々まできちんとしています。

よく時代劇などで貴族や皇族と対面する場面で、高貴な方の姿を隠す意味で部屋に間仕切りをするのに使う「几帳(きちょう)」が言葉に由来しています。

『源氏物語』の光源氏と姫君が対面するときなど、多くこの「几帳」を間に置いている様子が絵巻物によく描かれています。

源氏物語

平安時代の「几帳」は、貴族社会の美意識が育んだ、たいへん繊細・優美で、技巧的な具でした。

「几帳」は、扉風のように室内に立てて隔てとしたり、座側に立てて遮るのに使われました。

台の上に二本の柱を立てて、それに横木をわたしてその上にとばりをかけます。

とばりの布は、冬は練絹に朽木形、夏は生絹に花烏などで色彩も豊か。

そうした几帳の厳しく飾った作りから人々は、型にはまった規則正しい行いや厳格で折り目正しい態度を「きちょう」というようになりました。

では「几帳面」の「面」は何を意味するのでしょうか?

それは几帳の柱の角のこと。
今も残っている調理用語に「面とり」といって、にんじんや芋の角の形を整えることをいいますが、几帳の面も同じように几帳の柱の角を削って丸くし装飾をほどこされています。

そこから、隅々にまで細かくきちんとすることを「きちょうめん」というようになったといいます。

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