減少する日本人家庭の季節の伝統行事

日本人には、各家庭で行われる季節の節句に合わせた「伝統行事」が伝承されてきました。
家族もそれを楽しみして、みんなで一緒に飾り付けたり、準備から仕舞いまで楽しんだものです。
しかし、最近行われた調査では、商業ベースでPRされるような行事以外は、消えていく傾向にあるという。

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回数が減ったと答える人が多い季節の日本の伝統行事

桃の節句となれば、女児のいる日本の家庭ではひな人形が飾ります。
都会の家庭なら、小ぶりのひな人形を飾り付けるのが主流です。

季節の節句は、正月のお節料理やしめ飾りに始まり、七夕やお月見と一年を通じて様々な伝統行事があります。
しかしそんな日本の伝統行事を行う家庭は、増えているか減っているか?それをマクロミルという調査会社が20代以上の男女1000人にアンケートを採って調べました。

調査の結果は「増えた」人が9%に対し「減った」人が47%と、だんだん廃れていく現状が浮き彫りになっています。

日本人の家庭の環境変化が減少の原因なのか?

減った理由の首位は「手間と時間がかかる」。
子供の独立や成長、費用の負担を挙げる人も多い。
中には「詳しかった人が亡くなったから」という声も。

日本の伝統行事は、家族全員で一緒に行うものが多い。

行事を実施する回数の減少は、単身世帯や子供のいない家庭の増加という現代の日本社会の実情を映しているのではないでしょうか。

商業ベースで盛り上がる日本の伝統行事もある

そんな中、近年一気に広がったのが節分の日に巻きずしを丸かじりする「恵方巻き」。

実施した人は55%と、同じ節分行事の豆まきより多い。

恵方巻きは、大阪発祥の風習ともいわれています。
しかし、今の流行はコンビニエンスストアの宣伝力によるもの。

恵方巻きなら、独り暮らしでも買えば参加できるというのも増加の理由です。食事を兼ねるから特別な支出は要らない。手間もお金も家族も不要という点が現代に合っているのです。

何年かして、「恵方巻きの起源は?」と聞くと「セブンイレブンだよ」とコンビニエンスストアの名前を挙げる日本人が普通にいるような気がします。

違ったところで、西洋に起源を持つ行事ではクリスマスとバレンタインデーへの参加率が高い。
昔は子供や若者が主役だったが、今は大人も楽しむようになったためです。

舶来組の新顔ではハロウィーンを楽しむ人も増えて、日本に定着しつつあります。子供が幼稚園などで仮装を楽しむほか、若者らも工夫を凝らした衣装で街を練り歩く。

このように、日本人にとって実際に行う「行事」とは、お手軽志向と徹底的に凝る人と、行事への接し方も二極化が進んでいることがわかります。

また行事をきっかけにすることで、「家族や友人、恋人と過ごすいい機会」と考えている人が6割以上います。これはバラバラに生活しがちな現代日本人の寂しさの象徴とも見て取れるかもしれない。

そして「最近の行事は商業主義に乗せられすぎ」と、従来の日本の行事を見直す動きが増えつつあることも付け加えたい。

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