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アメリカ人を魅了する売茶翁の禅の生き方
最近、アメリカ西海岸で煎茶のブームで、驚くことに煎茶カフェもできているという。そして以前からの禅ブームと重なって、「売茶翁(ばいさおう)」という禅僧に注目が集まっています。 売茶翁は現代の西欧世界に生きる禅者や、知識人の間で時ならぬ人気者... -
京の台所錦市場~横山由依がはんなり巡る京都いろどり日記
年末は年越しの準備に食材を探す客で賑わう京都人の台所として有名な錦市場。魚・京野菜などの生鮮食材や、乾物・漬物・おばんざいの老舗専門店が錦市場には集まっています。その中でも特に人気の、出汁と卵しか使わない!京だし巻きのお店「田中鶏卵」で... -
お漬け物、味噌、田楽~日本の伝統食の由来
日本の風土を生かして昔から様々な調味料や食材のレシピが作られてきました。醤油や味噌がその代表です。最初からあったわけではなく、長い年月をかけて人々の味覚に応えるように発展していきました。 和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺... -
馬鹿、むしゃくしゃ、あかんべい~感情表現の日本語の由来を探る
人を卑下したり、褒めたり、いらいらした気分を表現したり、日本語には微妙な心の表情を映し出す言葉がたくさんあります。どれも共通して言えるのが、ストレートに感情をぶつけるような言葉は使わずに、相手を思いやって言葉を作り出しているのが特長です... -
手紙の表書きに気をつけたい、受取人の敬称の決まりごと
最近では郵便番号と氏名を書いておけば、ほぼ郵便物が届きます。でもせっかくの手紙ですから、封筒には受取人の住所氏名を書く「表書き」をきちんと書きたい。実は「表書き」には、一定の作法があります。これを間違えてしまうと、相手を不快な気分にさせ... -
お礼状を出さない人は薄情な人。相手を思いやる気持ちを言霊に託して・・・
あなたは、お世話になった人にお礼状を書いていますか?相手から何かお世話になったことがあれば、お礼状は出さなければならないと、親の習慣を見て育った人は幸せです。「お世話になる」とは、物品をもらったり、何かお手伝いをしてもらったり、対価や労... -
ちょこざい、いたちごっこ、げこ~歴史のエピソードから生まれた日本語
普段なにげに使っている日本語には、全く由来がイメージできない言葉があります。まぁ使っている時は、日本語の由来なんてことは全く考えることもないですが。でも、ふとした機会にぼぉーっと字面だけを眺めていると、なんだか面白い言葉だなってことが、... -
太秦・先斗町~面白い京都の地名の由来
古都京都には今でも珍しい地名が、市内の中心部でもそのまま使われています。京都の地名で面白いのは、実に興味深い歴史の時事が地名に反映されているところ。今回は、映画村で有名な太秦と、納涼床と京都一有名な路地である先斗町の由来を考えてみましょ... -
折り紙は、折った折り目折り目に念が入るもの
子供の頃は折り紙で、よく遊んだものです。いつも母が器用にささっと鶴や兜を折る様を横で見ながら、とても感動しました。紙があれば、いつでもどこでもできる折り紙遊び。現代ではまたその良さが見直されてきて、様々な形態の折り方が発表されています。... -
襖にはなぜ鍵がついていないのか?日本家屋の不思議な風習
日本の部屋を仕切る建具といえば、襖ですね。同じ建具で障子もあります。障子は中国伝来ですが、「ふすま」は日本独特の名称です。 元は「ふすま障子」といわれ、御所の寝所の間仕切りとして使用されました。御所の寝所は「衾所(ふすまどころ)と呼ばれ、... -
手紙を書くときの心得 武家の文書と現代の手紙
今は手紙というより、メールという方が馴染みやすくなりました。でも綺麗な書体で印刷された手紙は、どことなく無機質な印象があります。だから逆に手書きの手紙が、尊ばれている傾向になっています。手書きの手紙には、字の上手い下手はあっても、パソコ... -
引っ越しそばは、ご近所の絆を深める共食の思想がはじまりだった
今、「引越しそば」の風習を知っている人はどれぐらいいるだろう。年越しそばと勘違いされそうですが、少し前までは新たにお付き合いがはじまる近隣の人びとに、そばを届ける風習がありました。現代では、引っ越しをした時には、タオルやお菓子などを挨拶... -
正式な贈り物につける「のし」の正体は「アワビ」だった!
日本人の贈り物のマナーとして知ってほしい。正式な贈り物には、水引とともに熨斗(のし)をつける習慣があります。こののしは、紅白の紙に「尉斗鞄(のしあわび)」という薄く伸ばして切ったアワビを包んだもの。そう聞いても「あれ?そんなものがついて... -
日本の心〜作法の伝道師 瀧澤先生の想い
日本は島国の小さな国です。小さな島国ですが、季節が四つに分けられ、四季それぞれの豊かな自然を持つ風土があります。隣国の朝鮮半島や中国から多くの人、物資、文化を受け入れて自国の文化を創ってきました。 日本流コミュニケーションの原点 日本は、...