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精進料理の歴史と味の奥深さ
健康は食習慣の改善からという声が大きくなってくると、決まって注目されるのは日本に昔からある「精進料理」です。「精進」という言葉には、 一つのことに精神を集中して励むことや、一生懸命に努力することという意味があり、なんだか厳しい修行のイメー... -
食事から神の霊力が体内に入るほど、神と深く交わり合う直会の風習
「神撰」「神供」といえば、神前に供えるお酒や供物のことで必ず神様に食べ物や飲み物をお供えする風習があります。神様が食事を召し上がっている間は、灯明を灯したり、篝火を焚いたりします。 昔は照明といえば、火しかありません。火は明るさだけでなく... -
達磨大師の辛練極まる「皮肉」とは?
悔しい気持ちや相手が妬ましく思う時に、つい口をついて出てしまうのが「皮肉」。あてこすりや、遠回しに相手に言う意地の悪い物言いのことで、もともとは、中国禅宗の租、達磨大師の言葉からだといわれています。 禅宗では「皮肉骨髄」と用いられます。 ... -
サラリーマンの意味は、塩対応の男?
今では働く人のことをビジネスマンと言うようになりましたが、まだ「サラリーマン」という言葉も根強く残っています。海外でも「サラリーマン」という言葉はありません。日本だけの和製英語なのです。 【サラリーの語源はラテン語の「塩」】 愛想のない態... -
神が依頼したくなる引越し業者はドコ?
現代の日本人は交通インフラが発達しているから、北海道から沖縄、海外でも住処を変えることができます。でも移動が限られて、自然をご神体と信仰していた古代の日本人には、ご神体を移動するという考えは無かったと思います。 でも土地を開墾したり、新天... -
なぜ?日本人は祭り好きなのか?
いつの時代も日本人は、お祭りが大好きです。それはただ単に祭り騒ぎが好きだって言うんではなく、お祭りと言うセレモニーの中に、日本人の信心深さ、神様に対する姿勢の物語が受け継がれてきたからです。 今では神事に関係なく何かと特別な催し物と言うだ... -
「圧巻」の巻は試験の答案用紙のことだった
壮大な風景を目にした時に「この大パノラマは圧巻だ」というように、自分の想像を超えた景色や場面に遭遇した時に「圧巻」という言葉を使います。英語で言えば「ファンタスティックッ!」というような感じでしょうか。字面だけを見ると、巻物のようなイメ... -
言われると誰でもドヤ顔になる「流石」の語源とは?
実力を信じている人がその通りの結果を出してくれたり、ブランド車が期待以上の性能を示してくれた時に思わず「さすがぁ~」と言ってしまうものです。 このように「流石(さすが)」という言葉は、<やっぱり>とか<優れているだけのことはある>という感... -
きれいな「奥様」の秘密
あなたは他人のパートナーのことを何と呼んでいますか?名前で呼ぶ?奥さん?奥様?彼女?また、自分のパートナーのことはどうでしょう?名前?ママ?奥さん?お母さん? 立場や習慣によって、いろいろな呼び方があると思います。昭和の市場では「奥さん、... -
祭りの本番は昼間ではなく、「宵宮」にあり!
大きな祭りを本気で楽もうと思ったら、人であふれる本番当日に行くよりも、前日か前々日の宵宮に行くといい。祭りの良さを知っている地元の人ほどそう考えるでしょう。 実は宵宮こそが、神の降臨を仰ぐ祭りの中心と考えられています。近畿地方には宵宮を「... -
女性には嫌も応もなかった「見合い」
昔は男女の出会いから結婚に至るまで、本人たちの意志に関係なく家同士の話し合いで決められていました。本人もそれが当たり前だと思っていた時代です。 現代でも「お見合い」と名前がついたパーティーや、結婚相談所がありますけど、あくまでも本人の意志... -
「きちょうめん」は几帳の柱の角からきた言葉
「几帳面な人」と言われる人は、何事にも抜かり無く、計画的で隅々まできちんとしています。 よく時代劇などで貴族や皇族と対面する場面で、高貴な方の姿を隠す意味で部屋に間仕切りをするのに使う「几帳(きちょう)」が言葉に由来しています。 『源氏物... -
「合点(ガッテン)」とは合格点のこと
納得出来ないことがあると「それは合点(がてん)がいかない」と言います。捕物帳などの時代劇を見ていると、子分にあたる人が「おっと、がってんだ!」とか、洒落たい言い方では「合点承知之助!」と言ってます。NHKの人気番組「ためしてガッテン」でも「...