出産祝いや入学入園のお祝いの常識
親類、知人への出産祝いや入学入園祝いに何を贈ればいいのだろうか?
商品を選ぶと個人の好みもあるだろうし、かえって迷惑だろうか?
それでは現金や商品券を贈って自由に選んでもらうほうがいいのか? いや、それでは手を抜いているとか、心がこもっていないと思われそう。やっぱり現金はイヤラシイかな。
何を贈れば良いのか? 常識として語られていることを整理してみましょう。
出産祝いはベビー用品だけとは限らない
赤ちゃん誕生の知らせが届いたら、お祝いを贈るのは「一カ月以内ぐらい」が常識です。
基本的には先方の希望を聞くのが原則ですが、なかなか聞きにくい場合もあります。
ベビー服やおもちゃ類、赤ちゃん用の食器など以外に、ママ用のものを贈るのもアイデアです。
出産準備にお金を使い、親のものまで手が回らないことも多いので、きっと喜ばれます。
現金や商品券などを用意する場合は、そのように使ってほしいと言葉を添えるといいでしょう。
また、妊娠、出産と肌が疲れやすいことが続いた後ですから、エステのチケット、基礎化粧品セットなども喜ばれるでしょう。
最近は、各メーカーが化粧ポーチ入りの化粧品セットを販売しています。こうしたものを、お祝いとして差し上げるのも気がきいています。
何人かでまとまって贈るのなら、チャイルドシート、ベビーカーなど大型のものも候補にあげられますが、他の人と重複してしまう可能性が高いので、事前に本人に確認をしておきましょう。
産後の訪問で長居するのは迷惑
赤ちゃんが生まれたと聞けば、すぐに見に行きたくなると思います。
親しい間柄なら、赤ちゃんに会いに行くのも祝福です。ただし、病院に行くのはごく近しい身内に限られます。
退院後の訪問も、相手の都合や体調を尋ね、相手の気持ちに合わせて行動するのが基本です。
おじゃまする場合は、一緒に軽く食べられるものを用意していくなど、できるだけ相手の負担を軽くするように考えましょう。
忘れがちになるのは、新生児のうちは授乳間隔が短く、母親は睡眠不足になっていることが多いので、長居は絶対に避けること。長くても一時間以内に切り上げるようにしてください。
入園、入学、成人を祝うのは身内だけ
入園、入学、卒園、卒業など本来は身内の祝いごとで、贈るのは祖父母、親戚などの身内に限られます。成人式のお祝いも同じです。
日頃親しくおつき合いしているので、お祝いしたいという場合は、相手の気持ちの負担にならないように、値のはらないものを選ぶのが相手に対する心くばりです。
小学校入学なら文具、図鑑などを。中学生以上なら、文具券や図書カードが重宝されるでしょう。実家を離れて一人暮らしを始める場合などなら、生活用品なども喜ばれます。
こうしたお祝いはわざわざ出向いて渡すというより、実際に会う機会があれば手渡し、そうでなければ、宅配便などで送ればいいでしょう。
こちらがいただいた場合、お返しは不要です。ただし、お礼状は必ず出すようにします。