新時代の伝統芸・宝塚歌劇(3)制約だらけの風と共に去りぬ。大舞台で育つスターたち
宝塚歌劇団名誉理事・植田紳爾氏の手記より。
「次回作はどうする」。宝塚歌劇団は「ベルサイユのばら」の成功に沸きつつ、寄ると触ると次回作の話で持ちきりだった。外部の「(成功は)一過性だ」の声が耳に入った。何としても「ベルばら ...
新時代の伝統芸・宝塚歌劇(2)スターの育成とベルサイユのばらの成功
宝塚歌劇団名誉理事・植田紳爾氏の手記より。
1973年、宝塚歌劇団の演出家と兼務で、宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)の入試の試験委員に任命された。2年制で、校訓は「清く正しく美しく」。
礼儀作法に始まり、音楽・舞踊 ...
新時代の伝統芸・宝塚歌劇(1)「清く正しく美しく」貫く、焼け跡で見た夢、作品に託
宝塚歌劇団名誉理事・植田紳爾氏の手記より。
宝塚歌劇団は今年、100周年を迎えた。入団は宝塚音楽学校の卒業生に限り、未婚女性しか在籍を認めない方針を取ってきた。その異色の劇団が1世紀の時を刻めたのは、劇団のテーゼ「清く正し ...