2015年4月– date –
-
婚約の顔合わせの儀式、結納とは?
結納とは、結婚に先立って新郎となる男性の側の家が、新婦となる女性の家に贈り物をする顔合わせの儀式です。 これは、結婚を「家と家との結びつき」としたうえで、結婚は「他家の娘を自家に迎えるものである」とする発想のうえにたつ行事です。 嫁を迎え... -
仲人とは、結婚保証人の役割を担い、生涯に渡る二人の相談役
近年まで、結婚式に仲人は欠かせないとされていました。仲人とは、式の場で男女のなかだちをつとめる年長の夫婦のことです。 見合い結婚の場合には、相性の合いそうな二人を引き合わせた夫婦が仲人になります。仲人は、見合いのときは「世話人」、結納では... -
干支が一巡すると行う還暦祝いの由来
現在でも多くの家で、還暦の祝いが行なわれています。それは満60歳の誕生日を特別の日として、満60歳を迎えた人の子供や孫たちがあつまって長寿を祝福する行事。 還暦は、自分の生まれた年と同じ干支の年を再び迎えたことを祝うものです。前に記したように... -
平安時代は自由恋愛が主流で、お見合いは江戸時代から始まった風習
現在は、恋愛結婚が主流です。だから見合い結婚というと、古風なすたれかけた風習であるかのように思っている人が多いのではないでしょうか。結婚相談所もありますが、どうも引け目を感じている人もいると聞きます。 しかし、いまでも上流社会の一部では、... -
家族に喜びごとを伝えるための引出物
招待客は結婚式や披露宴の帰りぎわに、引出物を渡されます。家族への手みやげとしての引出物は、今日の結婚式に欠かせないものです。 昔の農村の披露宴では、家族どうし付き合いのある相手の家族全員を宴会に招きました。 酒が飲めない子供も、祝いごとが... -
成人式は貴族と農民で定める年齢が違う行事だった
昭和23年(1948)に、1月15日が成人の日として国民の祝日と決まりました。また1月15日は、農村の重要な節目であった小正月の日にあたります。 小正月の日には、小豆粥を神に供えて豊作を祈願するという風習があります。また地方によってはこのほかに、餅花... -
披露宴は地域に花嫁を紹介するための儀式
現在は、結婚式に続けて披露宴がひらかれる場合が多く、内輪で結婚式をあげたあとに、親戚や友人を大勢招待して大がかりな宴会をひらくことがあたりまえになっています。 この披露宴の由来は、花嫁を地域社会に紹介する農村の行事が元になっています。 農... -
知恵を授かるための女の子の儀式「十三参り」
女の子の成長を祝う重要な行事に、十三参りがあります。これは数え年で13歳になった子供が、旧暦の3月13日に虚空蔵菩薩をまつる寺院に参拝するというもの。 江戸時代にはすでにこの行事は、全国的に広まっていました。しかし現在では、十三参りは虚空蔵菩... -
結婚式の三三九度の意味
日本の伝統的な結婚式は、新郎もしくは新婦の家に親戚縁者を招いて盛大な宴会を開きます。これは家の守り神をまつり、その神に結婚の報告をするという意味があります。 しかし明治時代以後に、神社で夫婦の誓いをたてる神前結婚式がさかんになりました。こ... -
子供の成長を感謝する七五三の本当の意味
毎年、2月15日に七五三の行事が行なわれます。これはその年に満三歳か満七歳になった女の子と、満五歳になった男の子の成長を祝うもの。 七、五、三の年齢の子供は、両親に連れられて氏神様とよばれる地域の守り神に参拝します。現在では、女の子は三歳の... -
子供に餅を背負わせて祝福する初誕生日祝い
子供が満一歳の誕生日を迎えたときの初誕生の祝いは、現在もひろく行なわれています。この行事は、満で年齢を数えるようになった明治時代以後に広がったものです。 誕生日を祝いごととして、贈り物を贈り合う習慣は本来はキリスト教の考えにもとづく西洋の...
1