茶の作法、これを知るだけで尊敬される簡単ワンポイントレッスン

訪問先や寺などで、抹茶を供されたとき、うろたえていませんか?

茶席と聞くと緊張して構えてしまうと思います。
でも予備知識があれば、お茶をおいしくいただけるだけでなく、季節感を大切にしたおもてなしの心も楽しめます。

お茶の世界の流派に関係なく、最低限のお茶の作法と意味を知っておきませんか。
「菓子はいつ、どうやって食べるの?」
「茶わんを回すのはどうして?」
お茶の作法には疑問がいっぱい。

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茶わん正面避けて飲む、時計は着席前に外す

裏千家今日庵(こんにちあん)が開く初心者向けの茶道教室があります。半年かけてお茶のいただき方やたて方の基本を学んでいるそうです。

○最初に菓子をいただくときの作法

自分の目の前に菓子鉢に入った菓子が、運ばれて来ました。

茶席では、もてなす側(ホスト)を亭主と呼び、客は「お菓子をどうぞ」と勧められてから手を伸ばすのがマナー。

自分の隣に人がいるなら『お先に』と声をかけます。
これは「お先にちょうだいしますの意味で、同席者への心配り」。抹茶の入った茶わんでも同様です。

菓子の器を両手で持って少し持ち上げ、軽く頭を下げ神仏に感謝します。

懐紙(かいし)の輪を自分に向けて、菓子鉢の間に置き、箸で1つ取ります。懐紙というのは皿やティッシュペーパーのように使う紙。箸は菓子を置いた懐紙の端でぬぐってから、鉢の上に元あったように戻します。

器を隣に送った後、菓子は懐紙ごと口元近くに運び、添えられたようじで切り、軽く刺す。抹茶を飲む前に菓子を食べきるのが作法。使った懐紙とようじは持ち帰ります。

○お茶をいただくときの作法

菓子を食べ終わるのを見計らい、お茶が運ばれます。

菓子と同様に隣人に「お先に」と言い、亭主には「お点前(てまえ)頂戴いたします」と言って頭を下げて、軽く茶わんを上げ神仏に感謝を示します。

茶わんは、左手にのせて軽く右手を添えます。飲むときに特に気をつけたいのは「お茶わんの正面から飲まないこと」。

茶わんは出されたときに、自分の方に向いているのが正面。ここに絵柄があることも多い。亭主は正面を客に向けるが、客は茶わんを大切にするため正面を避けて飲みます。

なぜ茶碗に絵柄が付いているかというと「化粧などの油分が正面につき、汚れないように」との配慮です。

茶道の流派によって多少異なるが、飲む前に2度に分けて茶わんを回します。

飲むのは3口半が理想ですが、前後してもいい。飲み終わったら右手親指と人さし指で、軽く飲み口を拭き、手は懐紙でぬぐう。茶わんは先ほどと反対に回して、正面を亭主側に戻して置きます。

○一期一会の精神

お茶の心得でよくいわれる「一期一会」。

今この時間、集う人との関係は二度と同じものはなく、かけがいのないものだという意味。

だから「亭主のもてなしの心に対して、時間を気にするのは失礼にあたる」ため、着席前に時計は外すのが礼儀。
時を忘れ、和敬清寂の精神を感じましょう。

お茶席は五感が研ぎ澄まされる空間

五感で釜のシューッという音を聞き、香を楽しみ、道具を眺め、触って、菓子とお茶を味わう。

茶席の空間にいると「身が引き締まり、すがすがしい」気持ちになります。

茶席ではお道具拝見も作法の一つ。亭主は四季や歳時記、「平和」などのテーマで、道具を客に合わせて用意する。これを「しつらえ」という。

正式の茶席では客の代表の「正客(しょうきゃく)」が亭主の思いをくみ取って、しつらえの意味などを尋ねます。
初心者でも、意味を知らないのは恥ではありません。どんな茶わんで飲ませてくれているのか、掛物の文字は何と読むかなど、気軽に尋ねればいいでしょう。

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