子供に餅を背負わせて祝福する初誕生日祝い

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子供が満一歳の誕生日を迎えたときの初誕生の祝いは、現在もひろく行なわれています。
この行事は、満で年齢を数えるようになった明治時代以後に広がったものです。

誕生日を祝いごととして、贈り物を贈り合う習慣は本来はキリスト教の考えにもとづく西洋のものですが、現在の日本では、新しく加わった初誕生の行事が、古くから伝わる子供の成長を祝福する行事のなかにうまくとけこんでいます。

初誕生日には、子供の両親の家に家族や親戚、ごく親しい人などがあつまって御馳走を食べます。

そしてみんなで子供を無事に一歳まで育てた両親に感謝し、今後の子供の無事な成長を願います。

地方によっては、初誕生のために特別に餅をつく習俗も残っています。
この餅は、「力餅」とよばれ、この力餅を風呂敷に包んで、子供に背負わせて歩かせる風習があります。
これは、子供ができるだけ早く一人立ちできることを願うものだとも、子供が一生食うに困らないように祝福するものだともいわれています。
餅をついて背負わせる習俗は都会ではすたれてしまいましたが、その名残りで、初誕生日に、お菓子を背負わせたり、お菓子を持たせた子供の記念写真をとるようになりました。

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お食い初めと初節句

お宮参りと初誕生の間に、お食い初めと初節句のお祝いをすることもあります。

お食い初めは、生後100日もしくは120日前後に行なわれます。
何をするのかというと、子供のための食事を用意して、食事のまねごとをさせる行事です。

お食い初めでは、赤飯、尾頭つきの鯛などの一汁三菜が用意されます。そして子供に、赤飯を一粒だけ食べさせます。
これは、子供が順調に乳離れし、そのあとで一生食うに困らないことを願って行なわれる行事です。

子供のための、誕生後最初の節句のお祝いが初節句。

女の子なら三月三日、男の子なら五月五日にこのお祝いをします。

だから生まれた月日によって、初節句がお食い初めの前にくる子供と、後にくる子供とができます。
場合によっては、お宮参りの前に初節句を祝うこともあります。

初節句を迎えた女の子には雛人形、男の子には五月人形(武者人形)や鯉のぼりなどが贈られます。
これらは、子供の身代わりになって、子供にふりかかる災いを引き受けてくれるものだと考えられています。

ふつうは父方の祖父母が男児に五月人形や鯉のぼりを贈り、母方の祖父母が女児に雛人形を贈ります。

初節句の日に子供の両親は、親族や知人を家に招き、御馳走をふるまいます。

日本では、子供が生まれてから一歳の誕生日を迎えるまでのあいだに、親戚や両親の友人、近隣の人びとがあつまって子供を祝福する行事が何度も行なわれました。
その理由は医療が十分発達していない時代に、乳幼児が病気で亡くなることも多かったためです。
だから当時の人びとは、子供が健康に育つことを大きな喜びとしてうけとめて、祝いの行事として伝えてきたのです。

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