お祭りの醍醐味、おみこしと縁日の由来

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ワッショイワッショイと町内を回ってくるおみこしは、世代を問わず胸が高鳴るものです。
子供の頃はみんなでお祭りのはっぴを着て、おみこしを担ぐ大人を見てとても憧れたものです。
おみこしがあるとお祭りという行事が「神事」であると意識することができます。最近は高齢化や少子化で、小さな市町村ではおみこしの担ぎ手がいなくなって飾るだけになっているところもあるようです。

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おみこしが地域を巡回する理由

お祭りになると、揃いの法被にねじり鉢巻きといういでたちで、おみこし(お神輿)を担いで威勢よく町内を練り回る姿を見かけます。まさに、日本独特の風物詩で世代を問わずドキドキするものです。

おみこし(お神輿)とは、もともと氏神の神霊を乗せた輿、つまり神霊の乗物のことです。祭りになると、神霊をおみこし(お神輿)に乗せて、氏子の住んでいる地域を巡行したので、氏子たちはわざわざ神社に出かけなくても、自宅近くで神詣ができました。

本来は、神霊を担いで静かに回るのが習わしで、神社によっては担ぎ手の神官たちの息がおみこし(お神輿)にかからないようにと、口に紙をくわえて担いだとさえ伝えられています。

ところが、江戸時代以降になると、各地にさまざまなおみこし(お神輿)スタイルが生まれて、わざとおみこし(お神輿)を揺さぶったり、おみこし(お神輿)同士をぶつけあったり、海や川に入れるといった、まさに神霊も驚くようなおみこし(お神輿)が現れています。それだけ人々が神様に対して届けたい祈りが、時代と共に膨らんできたということでしょう。
どうしても叶えて欲しい。聞いて欲しいという気持ちの高まりと共に、どんどん激しくなってきたのでしょう。

賑やかな縁日の由来

だれでも幼いころに、金魚すくいや綿アメなどを買って遊んだ、懐かしい縁日の思い出があることでしょう。

そもそも縁日とは、文字通り神や仏に「縁のある日」という意味で、多くの神社やお寺には、それぞれ縁の深い特定の日がありました。

この特定の日が決まった背景には、例えば八日と十二日の薬師、十八日の観音、二十四日の地蔵など数字によるものや、寅の日の毘沙門天、午の日の稲荷、庚申の日の帝釈天など、干支によるものがあります。

とくに数字による縁日は、ほとんどが八日から二十四日までに集中しており、これは月の満ち欠けが影響していて、明るい月夜の日を選んでいるといわれます。また、干支による縁日の場合には、関わりのある動物も信仰の対象となります。

この縁日に参詣すると特別な功徳やご利益があるということで、江戸時代の中ごろから多くの人々が社寺を訪れて、賑わうようになりました。

一方、こうした参詣者たちを目当てに商人たちの市が立つようになり、さらに屋台や夜店、見世物小屋なども出て、縁日は庶民の信仰を集めるとともに、一種の娯楽・遊興センターとして、さらに経済活動の中心地ともなりました。それが門前市へと発展していったものもあります。

<日本各地で定期的に行われている縁日>

それぞれの社寺に祀られる神様や仏によって、毎年毎月定期的に縁日が開かれています。

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◎天神
祭神の菅原道真公が誕生した日と死亡した日が25日だったことから毎月25日を縁日として天神祭が行われます。1月25日の「初天神」と12月25日の「終(しま)い天神」は多くの参詣客で賑わいます。ご利益:学業成就・合格祈願など。

◎水天宮
祭神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・安徳天皇。縁日は毎月5日(1日・5日・15日とする水天宮もあります)で、1月5日の「初水天宮」と12月5日の「納めの水天宮」は多くの参詣客で賑わいます。ご利益:子授け・安産・芸能・水難厄除けほか。

◎八幡神
祭神は八幡神で応神天皇(誉田別命)と同一とされています。

縁日は毎月23日ですが月次祭(つきなみのまつり)が行われる日も含めて縁日とする場合もあります。ご利益:必勝祈願・安産祈願・子供の守り神・ほか

◎稲荷神
祭神は稲荷神(いなりのかみ)で稲荷大明神ともいい、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)などが祀られ、神道では伏見稲荷大社が総本山です。神仏習合思想では仏教の荼枳尼天(だきにてん)と同一視され、豊川稲荷(「円福山 豊川閣 妙厳寺」)を代表する仏教寺院でも祀られます。稲荷神の使者又は眷属(従者)が狐とされるため、眷族神として祀られることがあります、

縁日は午の日で、2月最初の午の日を「初午」、2回目の午の日を「二の午」、三回目の午の日を「三の午」といい宇迦之御魂神が降臨した日が午の日であったことにちなみます。ご利益:五穀豊穣・商売繁盛など。

◎鬼子母神
鬼子母神は仏教を守護するとされる夜叉で女神です。縁日は毎月8・18・28日で、1月8日は「初鬼子母神」といって多くの参詣客で賑わいます。ご利益:子授け・病除け・病気平癒ほかなど。

◎阿弥陀如来
大乗仏教における如来の一尊で、亥年生まれと戌年生まれ・10月生まれの御守本尊です。縁日は毎月15日(18日とする寺院もあります)です。ご利益:極楽往生・病気平癒・延命ほか。

◎薬師如来
大乗仏教における如来の一尊。縁日は毎月8日(8日・18日・28日とする寺院もあります)で、1月8日を「初薬師」12月8日を「納めの薬師」といって多くの参詣客で賑わいます。ご利益:延命長寿・病気平癒(とりわけ眼病に)ほか

◎大日如来
未年生まれと申年生まれ・7月生まれと8月生まれの御守本尊です。縁日は毎月8日(23日とする寺院もあります)です。ご利益:一切成仏(死後に極楽といった安楽な世界に生まれ変わること)など。

◎千手観音菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊で、子年生まれ・12月生まれの御守本尊です。縁日は毎月17日(17日・18日とする寺院もあります)です。ご利益:延命長寿・病気平癒ほか。

◎虚空蔵菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊で、丑年と寅年生まれ・1月と2月生まれの御守本尊です。縁日は毎月13日です。ご利益:記憶力向上・知恵授けほか。

◎文殊菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊で、卯年生まれ・3月生まれの御守本尊です。縁日は毎月25日です。ご利益:学業成就・知恵授け・合格祈願ほか。

◎普賢菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊で、辰年と巳年生まれ・4月生まれの御守本尊です。縁日は毎月24日。ご利益:減罪・忍耐授け・病気平癒など。

◎勢至菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊、午年生まれ・6月生まれの御守本尊です。縁日は毎月23日です。ご利益:家内安全・延命・不老長寿・悪霊退散。

◎聖観世音菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊。慈悲の心にあふれた仏であり、人々のあらゆる労苦・悩みを取り除く。縁日は毎月18日(17日・18日とする寺院もあります)で、1月18日を「初観音」、12月18日を「納めの観音」といって多くの参詣客で賑わいます。ご利益:厄除け・病気平癒・極楽往生。また「千日詣」として4万6千日分の加護が得られる日もある。ほおずき市が開催される東京都・浅草寺、神奈川県・長谷寺、京都府・清水寺などが有名。

◎地蔵菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊。子どもの成長を見守ると言われる神様で、延命長寿、病気の身代わり、厄除け、家内安全などに加護があります。縁日は毎月24日(毎月4日・14日・24日の寺院もあります)で、1月24日を「初地蔵」、12月24日を「納めの地蔵」といって多くの参詣客で賑わう。地蔵菩薩の縁日を「地蔵会(じぞうえ)」とも言う。ご利益:子育て・子授け・病気平癒。

◎弥勒菩薩
仏教信仰対象の菩薩の一尊。縁日は毎月14日(19日とする寺院もあります)です。ご利益:未来の人々の救済。

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◎妙見菩薩
仏教信仰対象のひとつで、妙見尊星王(みょうけんそんしょうおう)、北辰(ほくしん)妙見菩薩とも呼ばれます。千葉氏の氏神である千葉神社では妙見菩薩と同一と見なされている北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)=天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を主祭神としています。北辰とは北極星のことで北極星と北斗七星に対する信仰。縁日は毎月1日と15日。ご利益:除災招福・長寿延命・風雨順調・五穀豊穣・人民安楽ほか。

◎不動明王(不動尊)
酉年生まれ・9月生まれの御守本尊です。縁日は毎月28日(1日・15日・28日とする寺院もあります)で1月28日を「初不動」、12月28日を「納めの不動」といって多くの参詣客で賑わう。ご利益:病魔退散・交通安全・家内安全・商売繁盛ほか。

◎愛染明王
縁日は毎月26日で1月26日を「初愛染明王祭」といって多くの参詣客で賑わう。ご利益:恋愛成就・縁むすび・無病息災。

◎歓喜天(かんぎてん)・聖天(しょうでん)
縁日は毎月16日(1日・16日とする寺院もあります)で1月16日を「初聖天」といって多くの参詣客で賑わう。ご利益:夫婦相愛・子授けなど。

◎摩利支天
摩利支天は陽炎(かげろう)を神格化したもの。縁日は亥の日で、その年最初の亥の日を「初亥」といって多くの参詣客で賑わいます。ご利益:必勝祈願など。

◎帝釈天
縁日は庚申(かのえさる)の日とされ、その年最初の庚申の日を「初庚申(はつこうしん)」、最後の庚申の日を「納めの庚申(おさめのこうしん)」といって多くの参詣客で賑わいます。ご利益:必勝祈願など。

◎吉祥天
縁日は毎月8日と15日です。ご利益:商売繁盛・五穀豊穣・美徳など

◎弘法大師(空海)・真言宗
真言宗の開祖空海の縁日は、弘法大師が入滅したとされる毎月21日で、1月21日は「初大師」、12月21日を「納めの大師」といって多くの参詣客で賑わう。

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